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英国出身グループのアメリカでのみリリースされた71年唯一作。(録音もイギリス)バキっと歪んだスリリングなギター、ツェッペリンばりにタイトでヘヴィ級のリズム隊、熱くシャウトするヴォーカル。バンド全体が塊となったソリッドなアンサンブルは、本格感ぷんぷん。各パートそれぞれを見ても、演奏の切れ味抜群。それにしてももの凄い強度と疾走感です。ハード・ロック・ファンは必聴の名作。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
71年発表の(おそらく)英国のブルース/ハード・グループ。米国でしか発売されなかったゆえ、米国のグループだと思われているようです。メンバーさえ正確にクレジットされていません。曲は全て彼らのオリジナルです。編成は、リズムとリードのギター2本に、ピアノ、ベース、ドラムズ。5人の可能性もありますが、ピアノが入っていない曲もありますので、4人グループと推定します。リード・ボーカルは2人。ピーター・フレンチ(リーフ・ハウンド)に似ている湿り気あるボーカルと、ポール・ウィリアムズ(テンペスト)に似ている男性的なボーカル
。
ディストーション・ギターの熱さは、きな臭いほどです。始終ガリガリとしたカッティングが聞こえて、とても気持ちいいんです。曲のピークで迫ってくる全員コーラスには、Ginhouseの熱さを思い出しました。多くの曲は前のめりで、ドラムズさえ、トニー・ニューマンのように叩きまくりです。こう書いてくると、欠点がないではないか、と思われるかと。…そのとおりで、ブリティッシュ・ハードの理想形と言える素晴らしい内容です。ゆるい曲はひとつもありません。
レビュアー:tsさん レビューをすべて見る
デリク・ローレンス制作のハードロック作品。米市場(もしくはプロデューサーをクビになったパープル?)を意識したのか、これだけの出来で英国盤がリリースされなかったのは不思議。ただメガトンと似て少しプロジェクトバンド的な匂いもします。
作曲クレジットから推察するに、パープルの覆面参加で有名なこれも企画モノのグリーン・ブルフロッグのメンバー、黒人シンガーのアール・ジョーダンとベテランギタリストのロッド・アリクサンダーが関わっている様です。同じくクレジットされているウィリャム・キンバーは南ア出身の白人ビートバンド、Couriersのギタリスト/ヴォーカリストで(渡英してからはあの名バンド、Fleurdelysとも縁がある)、その後アリクサンダーと組みAxeというバンドでシングルを出している人だと思います。ジョン・テイラーはブルース・ロックのジャスパーのベーシストかも知れません。デイヴィッド・ジェイムズという人は何者か判りませんが、変名の可能性もあります。黒人のヴォーカルが聴き取れるので、何曲かはジョーダンが歌っていると思います。この人はソロアルバムもあり(未聴)、ロジャー・グローヴァーのバタフライ・ボールでも歌っていて、映像が残っています。
ウィシュボーン・アッシュやハケンサック等のプロデュースでも英国ファンには知られているローレンスですが、彼は70年代後半に渡米してあの白い貴公子エンジェルも手掛けています。
本アルバムは曲の出来が良く、アレンジも練られており、演奏も気合充分。Orang‐Utanと並んでB級(知名度ですよ)ブリティッシュ・ハードの秀作だと思います。
レビュアー:K.Mさん レビューをすべて見る
ツェッペリンの「HEARTBREAKER」ばりの「ONE NIGHT STAND」をはじめ、鋭角的で激しいフレーズの曲がほとんど。VO.もソウルフルでなかなか良い。
レビュアー:JJさん レビューをすべて見る
力強さと全編に渡りテンポの良いスピード感を兼ね備えた米国産ハードロックバンドの唯一のアルバム。
中だるみも無く、それでいて飽きさせない構成はさすがです。
個人的には2曲目「One Night Stand」が好みです。