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アメリカのハード・ロック・トリオ。リック・デリンジャーのプロデュースによる71年の唯一作。ブルースが根っこにあるアグレッシヴかつエモーショナルなギター、ブルージーにシャウトするヴォーカル、力強く疾走するドラムが印象的。哀愁溢れるメロディにも胸が熱くなります。ギタリストのフロイド・ラドフォードは後にジョニー・ウィンターのバンドで2ndギタリストとして活躍します。疾走感の中にも哀愁を忍ばせたブルース・ハードの名作。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
カケレコさんの紹介で「唯一作」とされています。実は2009年にセカンドが出ているんです。「Winds of Past」という。ギターのフロイド・ラドフォードとドラムズのマイク・ローガンが生き残りメンバー。このCDでは、ギタリストが3人になっていて、ブルーズからメタルまで弾き分ける大変豪華な音になっています。こちらをレビューしようにも現物がない。初回プレスだけだったようです。
71年USハードでトリオと来れば、ヘビーロック好きのあなた、想像つくでしょう。その想像を軽く超えてくる哀愁と激しさがこのレコード。USサイケくずれで聴く気にもならないブツとは、わけが違います。リック・デリンジャー(ピアノ)のほか、エドガー・ウインターも録音に参加しています。おそらくはデリンジャーが掘り出したセミプロのラドフォードを焚きつけて、完成させたものではないのでしょうか。「ビー・グッド・アンド・ビー・カインド」がキラー・チューンで、まるでギターの品評会をやっているかの大風呂敷ギターです。歪みとプレーンなトーンを使い分けるのが、たいそう上手いです。
哀愁のほうでは、「オアシスか…」と思うほどのメロディがあります。「ユーブ・ゴーン・トゥー・ファー」のことです。2007年にこのCDが再発されたとき、たぶん売れたんだろうと思うんですよ。2022.05.15