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母国アメリカでは絶大な人気を誇り、ブルース・スプリングスティーンとも並び称されるBOB SEGERによるグループ69年作2nd。「HEY JUDE」の最後の部分をスワンピーにしたようなキャッチーな「NOAH」で幕開け。いきなりアグレッシヴなリフと熱いシャウト・ヴォーカルで畳みかける2曲目「Innervenus Eyes」へと続き、素晴らしい喉を聴かせるブルージーな「LONELY MAN」へと続く怒濤の展開。ひなびたオルガンとメランコリックなメロディがたまらない「Lonliness Is A Feeling」へ。それ以降もフックに富んだ魅力的な楽曲がずらり。サイケデリックなブルース/スワンプ・ロックとしてハイ・レベルな名作。紙ジャケット仕様。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
カケレコさんの紹介では、タイトル曲を「ヘイ・ジュード」と比較されています。この発想はなかったですね。たしかにブリティッシュ・ビートのかげりみたいな要素のあるバンドのセカンド作69年です。ボブ・シーガー・システムという名で活動していたとおりで、リード・ボーカルはシーガーとトム・ネーメ(g)が半々で分担しています。R&Bド直球で押すシーガーと異なり、ネーメの曲はメランコリーを感じさせ、レコードに深みを与えているようです。
押せ押せのファースト、あるいは次作「モングレル」の暴れ具合をとる人と、湿度あるこのレコードのサイド2をとる人。それぞれいらして、いいのじゃないでしょうか。できればキャピトルがオリジナルで復刻してほしいところ。シーガーはどうした理由か旧作の復刻に後ろ向きです。(「ブランニュー・モーニング」は何かの間違いなので決して復刻しないと宣言しているようです。)キャピトルから出たら全部買い直す用意はあるのに。
「インナービーナス・アイズ」を聴くと、シーガーの歌い方はゼム時代のバン・モリスンみたいで興奮せざるを得ません。同郷、バックの人脈が共通することでシーガーはいつもスプリングスティーンと比較されています。わたしはリスナー体験でスプリングスティーンに交錯したことがなく、シーガー派です。2022.08.14