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アメリカのヘヴィ・サイケ・バンド、70年作。ヘヴィ・サイケの傑作としてサイケ・ファンにはお馴染みながら、ザ・フーあたりを想わせる60sポップ感覚を引きずっているところがオリジナリティで、キャッチーなメロディや達者なコーラス・ワークも聴き所。「60年代サイケ・ポップ meets 70年代ハード・ロック」的な好盤。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
このアルバム、ヘビーロック・ユーザーのかたに一聴の価値ありと申し上げます。ブルー・チアーを最初聴いたときあまりの歪みっぷりに驚いたもんですが、こちらはギター2本です。ドンドコドコドドと叩くドラムズと言い、暴れ回るベースと言い、エナジーの塊です。相当ヘンドリックスに衝撃を受けたのでしょう。それでいてクリームのように変拍子や組曲にも挑んでくる。ニューイングランドという土地柄ゆえか、ガレージ・サイケが色んな要素を飲み込んで純粋肥大した趣です。中心となるのはギターのゲイリー・レヴィット、太鼓のジェイ・レヴィットという兄弟。4人全員がコーラスで迫ってくるパートもあり、米国を感じさせる一方、あまり明るくもなくニューイングランドは晴れの日が少ないのかな、などと考えてしまいます。
グループ唯一作ながら、しばらく地元中心に活動していたようです。ところがリーダーのゲイリー・レヴィットはバイク事故で75年に還らぬ人となったとのこと。どの曲も男臭さと轟音をこれでもかと叩きつける中で、4 Gimme Some Lovin'、9 It's All Over Now のカバーが見事です。スティーヴ・ウインウッドもストーンズもやられた、と思うでしょう。(このグループを彼らが知っていればの話ですが。)エンジニアにレス・ポール・ジュニアとあります。本当なんでしょうか。