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THE ENDから発展し、FUZZY DUCKへと繋がる英国出身ハード・ロック・グループ。1st、2ndの後、スペインのみでリリースされた72年作。6部構成14分に及ぶ組曲が聴き所。ハードなギター・リフと歪んだオルガンをバックに、絞り出すようなシャウト・ヴォーカルが炸裂するイントロから熱気ムンムン。エコーに包まれたコーラスとプリミティヴなパーカッションによる幻想的なパート、クラシック・ギターが爪弾く端正なパートを挟み、オーケストラがフィーチャーされ雄大なクライマックス・パートへと登りつめていく構成は見事。終始タイトに引き締ったリズム隊もポイントです。ダークな英オルガン・ロックを土台に、牧歌性や幻想性など英国ロックの魅力もあって、聴き応え充分。スケールの大きな快作!
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
英国B級ヘビーロックとして、それなりの知名度を得ているタッキー・バザード。実はファースト作以前に制作されていたものの、スペイン国内でのみリリースされた希少作です。その内容たるや、度肝を抜かれるオーケストラ導入で、ヘビーロックとクラシックが融合している、とんでもなく印象的な作品なのです。
組曲 Coming On Again は14分にわたる大曲で、ブルーズ・ハードの重いフレーズから始まり、ピアノ協奏曲、アコースティック・ギターを強調した協奏曲、そしてまた冒頭の重量級ロックに戻ってきます。イタリアやドイツのヘビー・グループでこうした例はありますが、英国では例があるのでしょうか。コーラスがまた美しくてキャパビリティ・ブラウンのようです。感心するのは録音のよさ。特にスネア、タムの録音は素晴らしいです。ピアノ、オルガンを演奏するニッキー・グレアムの彩りも忘れてはいけません。
どうしてスペイン録音になったか。それは公式デビュー以前にスペインのポピュラー歌手のバックバンドを引き受けていたから。オーケストラはマドリード・フィルハーモニック。こうした作品が見つかるので英国アングラ探求はやめられません。
レビュアー:ぶっこみハム太郎さん レビューをすべて見る
昔からこれだけが凄いとは言われていたものの誰も見たことがないという作品。ドラムが同じという理由でハモンドのドライブ感が命の藤井ダックと並列に語るのは横着とは思うがメンバーがミゲルリオスのUNIDOS等でバックをやってた関係でまがりなりにも自分とこの看板タレントのバック務めさせたのだからちゃんとしたものを作って貰わないと困るというイスパボックスの思惑で導入されたストリングスが功を奏した雄大で大袈裟なシンフォニックです。ボーナスはPOLOS OPUESTOS名義のシングルでオルガンバリバリのスパイアクション風インスト。
レビュアー:けんたろうさん レビューをすべて見る
サイケデリックバンドThe Endの後身、そして中途半端なビート色、R&R色濃いハードロックバンドと思っており、あまり真剣に聴いたことがないバンドでした。名オルガンハードロックバンドFUZZY DUCKは好みであったので思い切って購入しました。結果は大成功、プログレ色濃いオルガンハードロックの傑作でした。スペインの管弦楽を導入した14分以上の大作組曲、FUZZY DUCKに近い爽やかな泣きのオルガンハードロック4曲、そしてシングルB面曲のインスト1曲、全てが最高の旋律と演奏です。これだけ出来るならば、他の中途半端なアルバムは何であったのかとさえ感じます。スペインのみで発売された理由が全くわからない名作です。