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後にWISHBONE ASHに加入するギタリストLaurie Wisefieldが在籍していたことでも知られるブリティッシュ・ロック・グループ、73年作の3rdアルバム。英国的な陰影に富んだ叙情性溢れるメロディ、親しみやすいヴォーカル、ハーモニー。そして、温かみ溢れるアコギやリリカルなアルペジオによるハートウォーミングなフォーク・ロック・アンサンブルを基本に、ふくよかさの中にも初期YESに通ずるプログレッシヴ・ロック的なシャープさやキレ味のあるパートを巧みに挟んだ広がり豊かな展開。派手さはないものの、良く練られたアンサンブルでメロディを優しく包み込んだサウンドは、聴けば聴くほどに味わいが増します。大英帝国らしい親しみやすさの中にプログレッシヴなスパイスが効いたブリティッシュ・ロックの愛すべき逸品。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
ホームは3枚のアルバムを残しています。中でこのアルバムは抒情的アンサンブルとギターの重さで特別な印象を与える掘り出し物です。コンセプトとストーリーは、ミック・スタッブズが書いています。ざっと申し上げると、学校を卒業した少年がひとりの老人と親しくなり、予言能力を授かるというもの。少年は大災厄を予言するので、人々にそしられ、やがて予言が現実のものとなります。ホームのメンバー4人のほか、キーボード奏者をゲストに呼び多彩なシンセサイザー、ピアノがカラフルな彩を与えています。
ローリー・ワイズフィールドのギター、特にパインパインと聞こえるピッキングが印象的です。ヘビーな部分ではスティーブ・ハウに似ていると思いました。初期のジェネシス、キャメルのユーザーでしたら共感できるでしょう。実はこのアルバムを知ったのは、プロデューサーのジョン・アンソニーの手掛けたカタログを見たことからです。アンソニーはVDGG、ジェネシス、アフィニティ、クイーンなどグループの立ち上げ期に関わることが多く、ドラマ仕立ての作品づくりに能力を発揮する気がします。ホームは淡い音づくりをするグループですが、この作品では深い英国の後味がいいです。