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1110円 (税込1221円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
冒頭「SIXTIES MAN」からELOを彷彿とさせるスペイシーなシンセ全開ですが、随所にハードなギターは健在グラム出身ゆえか、単なる産業ロックの域に留まらない分厚く艶っぽいハーモニーも聴き所です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
まず、スイートのファンのかたに申し上げたいこと。全盛期のスイート節が消えたわけでなく、ギターのトーンにしても、ずんどこドラムにしても、そのまんまです。なぜってブライアン・コノリーが抜けても、残ったメンバーが全員ボーカルできましたから。強迫的なコーラスはやっぱりスイートらしく、ここでしか味わえない代物です。惜しむらくは曲が…。ハードロックを志向していた頃は彼らに迷いがありませんでした。「オフ・ザ・レコード」以降チャートが低迷し、スローな「ラブズ・ライカ・オキシジェン」がたまたま売れたものだから、バラードやっていいのか、シンセ・オペラやっていのか判らなくなってしまったのです。
折しも英国シーンは、パンクとスカ・ビート一色の時期です。スイートは、この時期から米国をマーケットに考え、拠点も米国に移すようになります。でも米国で完全に無視された、という悲しい盤でございます。リード・ボーカルはスティーブ・プリースト中心で、曲を書くのはアンディ・スコット中心だったはずです。アンディ・スコットは悩んだことでしょう。ハード志向は彼のものでしたから。
わたしはパンクの源流を、ドクター・フィールグッドとブレンズレー・シュバルツである、と突き止めました。人気なくてパプでしかやれなかったバンドたちが、巨象ヒットメイカーだったスイートを追い詰めるさまが見えるようです。2024.03.08