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リリース当時、全曲の作曲を手がけているMichele Zarrilloは若干15歳であり、他メンバーも全員10代であったと言うイタリアのへヴィー・シンフォニック・ロックグループの73年唯一作。変革する社会に対応できなくなったひとりの人間をコンセプトに掲げたトータル・アルバムとなっており、バタバタと暴れるリズム・セクションに荒々しいギター・ワーク、そしてクラシカルなアンサンブルを聴かせるキーボードがイタリアらしい熱気を伝えます。強引に引っ張り変化する展開や多少荒削りで垢抜けない雰囲気は感じるものの、当時の彼らの年齢を考えれば若々しいエネルギーが暴走するサウンドは非常に魅力的なものであり、起伏に富んだスリリングな作品と見ることが出来るでしょう。
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レビュアー:Waku Luckyさん レビューをすべて見る
全7曲で収録時間36分と短いんですが、実際聞いているともっと短く感じてしまいました…
本格的なクラシック、イタリア語ヴォーカルが朗々と歌い上げるフォーク調から突然、高速マイナー調ハード・ロックへ…劇的な場面転換が連続し、相当かっ詰まった印象を受けます。
ハード・ロックな場面では、エレキ・ギターがねじけたフレーズをものすごい速さで弾くので、聞いてて目が(?)回りそうです。さらにベースも負けじとメロディアスな高速フレーズで攻め立てます。
私は典型的なイタリアン・ロックだと思うのですが、このあたりはもしかしたら初期Iron Maidenが好きな人などにもアピールするかもしれません。
ちょっとやりすぎだとは思うんですが、このやりすぎなところがまた個性的でカッコいいです。
レビュアー:waterbearerさん レビューをすべて見る
トライデントの4番。イタリアンプログレ屈指のレア盤で、今もオリジナルLPの相場は10万円前後。状態が良ければ20万円クラス。1973年唯一のアルバムで、よく話題になるのはギタリストのMichele Zarrillo君(15)。テクニカルでありながら丁寧で落ち着いたプレイは年齢を疑ってしまう。しかも全曲作曲担当というのは驚異的である。
特徴は彼のプレイにとどまらない。冷たいストリングスアンサンブルを基調としたKey、効果的な響きを与えるビブラフォン、情熱的なVo、そしてインパクト大のジャケット(見開きの中も強烈)、すべてが相乗効果をもたらしている。
でもやはり見事な作曲能力が際立つ。エマーソンっぽいピアノがあったり、畳みかけるユニゾン、アコギの響きはクラシックのような響きを与えてくれる。
90年代にブートLP再発、そしてVinyl Magicで正規CD化があってようやく一般にも入手が可能となった。こういうバンドがイタリアにはゴロゴロしていたんだろうなと思うとロマンを感じる一枚。
レビュアー:じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
ヘヴィかつダークなシンフォ・ロックでかなりさまにはなっていますが、ヘヴィと名が付くと自分はどうしても英国のBLACK SABBATHやDEEP PURPLEと比べてしまい、なんとも微笑ましくなってしまう。まったく別ものなのでしょうが。