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PIGGY GO GETTER

TEAR GAS

評価:51件のレビュー

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ECLEC2683(ESOTERIC) 【19年発売CD】

19年デジタル・リマスター。

新品・中古ともに在庫ございません。

カケレコ・レビュー

いぶし銀の名ギタリストZal Cleminsonのギターが冴え渡る、牧歌的かつエッジの効いた英ハード・ロック名作、70年リリース1st

英国はグラスゴー出身。後にアレックス・ハーヴェイと出会い、センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドへと発展するグループ。70年作の1st。前半は、アコースティック・ギターのバッキングを活かした英国的な牧歌性も感じさせるサウンドで、後半はツェッペリンも意識したハード・エッジなサウンドへとシフト・チェンジ。聴き所は、なんといってもZal Cleminsonのギター。コシのある歪みで、タメの効いたリフ、鋭角に畳みかけるスリリングなリードともに懐深く弾いていて、パトゥのオリー・ハルソールあたりにも通じる、ブリティッシュならではの陰影に富んだいぶし銀のフレージングが光っています。リズム隊も特筆で、特にベースのChris Glenは、後にMSGにも参加する名手。クリームのジンジャー・ベイカーにも負けないセンス抜群のベースを響かせています。2ndはハード・ロック化しますが、本作は、深い森に迷い込んでしまったような幻想性や陰影が感じられるのが特徴。渋くメロウなスルメ名盤です。

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レビュー一覧

評価:5表紙は警察官が石を投げているところ(4 拍手)

レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る

あまりに彼らのことを好きすぎて、レビューする指も震えよう、というものです。(大袈裟か…)スコットランドはグラスゴー出身、のちにアレックス・ハーベイと一緒に英国のコミック・ハード・バンドとしてのし上がった彼らの旅立ちであります。かのセンセーショナル・アレックス・ハーベイ・バンドは、好きになると棺桶に入れてくれ、と言い出す人が続出する、という知る人ぞ知るカルトです。でも、センセーショナルズを知らなくたって、問題ありません。十分UKユーザーを満足させる技量を持っています。

エソテリック盤のライナーが親切で、かなり彼らのことを知ることができました。まず、聴いていた音楽が、USサイケ、モータウン、ジェフ・ベック・グループ、フランク・ザッパであること。幸運をもらってグラスゴーからロンドンに出てきたこと。スコットランドでアルバム・デビューしたのは、ティア・ガスが最初であること。つまりナザレスより早いわけだ。ザル・クレミンスン、クリス・グレンしか、SAHBにつながったメンバーがおりませんが、この二人で十分です。

グレンの跳ね回るベース、ザルの歪んだトーンを聴くだけで充分興奮できます。また、キーボードの人もセンスいいんですよ。爆音に責められるセカンドに比べて、ウィットに富んだ曲たちです。どうも録音順になっているらしく、後半になるに従って名作のセカンドに近くなっていきます。ジェフ・ベックへのオマージュ、ビートルズへのオマージュも出てきます。生きていて良かった、とわたしは思います。

ナイスレビューですね!

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