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カケレコ・レビュー
ロンドン出身のハード・ロック/グラム・ロック・バンドによる記念すべき74年デビュー作。
72年結成、ロンドン出身のハード・ロック/グラム・ロック・バンドによる記念すべき74年デビュー作。あまり取り上げられる事のないグループですが、後のパンク・ムーヴメントに影響を与えたとも言われ、明るく豪快な聴き応えあるハード・ポップを聴かせています。FACESに通ずるご機嫌なロックン・ロールから叙情いっぱいのバラード、レゲエ調のポップ・ナンバーまで、彼らの全力が感じ取れるキャッチーなサウンドに思わず笑顔がこぼれます。演劇出身というシンガーGary Holtonのボーカル・パフォーマンスも見事で、しっとりしたバラードでは情感溢れた歌声を、パワフルなR&Rナンバーではやんちゃな歌声を聴かせて聴衆を引き込みます。前述のFACESはもちろん、SLADEやMOTT THE HOOPLEなどのグラム・ハードが好きなら要チェックと言える愛すべき逸品です。
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レビュー一覧
グラムは年長者の聴くジャンルである（5 拍手）
レビュアー：たすけさん レビューをすべて見る
知っている人は熱狂的に推すし、知らない人は全然知らないというポジションのヘビー・メタル・キッズ。デビュー盤のキモは、「ロックンロール・マン」という劇的かつ感動的大曲にあるでしょう。この曲だけで2,000円の価値があるので、とてもお買い得なCDでございます。ところで、グラム・ポップに対する抜きがたい偏見に、あなた、囚われていませんか。
10代、20代でロック、あるいは洋楽に汚染された人も、だんだんトシを重ねていきます。年齢とともに、聴くジャンルのグレードが上がり、ロックの人はジャズやR&Bを聴くようになり、年寄りになるとクラシックしか聴かないようになる。だからグラム・ポップなんてものは、若い頃聴くもんだ、と。下手するとグラムはロックのビギナーのもんだ、と。自分の年齢より下のミュージシャンの音を聴くのは「恥かしい」と。ベートーベンの全盛期が20代、30代であり、第9番を書いたのが40代。では、40代を過ぎると聴けなくなるんでしょうか。
つまり、聴く音楽と自分の年齢は何の関係もない、ということを言いたいわけです。むしろ死に際にスレイドを最後に聴かせてくれ、と言っても全然普通。できましたら、この駄文を読んだかたがヘビー・メタル・キッズをポチっとされるきっかけになれば幸い。あなたを失望させない自信はあります。2023.06.10