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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
さきごろ、米ローリング・ストーン誌の歴代シンガー・ランキングが改訂されました。カントリー、パンク、アフリカ、ラテン、アジアの歌手がどっと入ってきたせいもあり、従来のレジェンド・シンガーが相対的にランク外になってしまった中、堂々と一位を守ったのがアレサです。もっともこのランキングにはおかしい点もあり、中でも2位にホイットニー・ヒューストンを選んでいるところ。ミニー・リパートンやエッタ・ジェイムズやレイ・チャールズ、果てはビリー・ホリデイよりホイットニーが上とは…。とほほ、です。
わたしがアレサを聴くのは、歌が上手い、売れたという理由ではないような気がします。「アメイジング・グレイス」というゴスペル作に心を打たれたのがきっかけで、聴くようになりました。人生の応援歌と言いますか、自分の生きている世界を肯定してくれる気がするからです。中でもアトランティックに移籍したこの時期のレコードは、どれを聴いても勇気づけられます。「ピープル・ゲット・レディ」や「シンス・ユーブ・ビーン・ゴーン」「グルービン」を歌っていて、ロックのユーザーでも親しめます。
アレサの本質は、サム・クックと同様、ゴスペルの世界にあると思っています。ポップ・ミュージックでも一種敬虔な気分になります。「アイント・ノーウェイ」がこのレコードの白眉。キング・カーティス、スプーナー・オールダム、ボビー・ウーマック参加。2023.01.28