はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン
新品・中古ともに在庫ございません。
Dave StewartがHATFIELD & THE NORTH在籍中に、一時的に再結成され録音された3rdアルバム。74年作。HATFIELDに通じる緻密なジャズ・ロック・アンサンブルとアヴァンギャルドな感覚が合わさったサウンドは圧倒的なテンション。前2作で聴けた破壊的なオルガン・ロック・サウンドも健在で、演奏のダイナミズムは過去最高。傑作。
他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
この作品が制作された意図にはどうやら二つあるようです。ひとつがかつてエッグで作曲されながら録音されなかった曲の収録。もうひとつが、モント・キャムベルが専攻していた室内楽とロックとの融合です。キャムベルがフレンチ・ホルンを担当する管楽カルテットが唐突に割り込んできたあと、デイブ・スチュワートが再演したがっていた 3.Enneagramにつながります。エッグというより、のちのナショナル・ヘルスにつながるような緊迫感ある演奏です。一部には、リンゼイ・クーパーとティム・ホジキンスンが参加していて、フレッド・フリスのいないヘンリー・カウという趣きです。
キャムベルという人は表立った活動がエッグぐらいしか知られていない人ですが、デイブ・スチュワートは彼から相当影響を受けているとコメントしています。ジャズとかクラシックとかジャンルにこだわらない作曲をしています。この作品もラフに演奏されているようで、その実相当リハーサルを行っていたのではないでしょうか。蛇足ですが、クライブ・ブルックスのドラムズの音が大きすぎることについても、スチュワートは苦言を残しています。