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カンタベリー・シーンの重要グループであるHATFIELD AND THE NORTHとGILGAMESHの中心メンバーが結成したジャズ・ロックバンドの78年作。Dave Stewart、Phil Miller、Neil Murray、Pip Pyleというキャリアのあるメンバーに加えてGILGAMESHのAlan Gowen、CARAVANやSOFT MACHINEとつながるJimmy Hastings、そしてGILGAMESHにも参加しているAmanda Parsonsなどゲスト人も強力。その内容はDave Stewartの存在感を感じさせる、HATFIELD AND THE NORTHの音楽性をよりジャジーにしたような作風であり、4曲の大作から成るカンタベリー・ジャズ・ロックの集大成といえる圧巻の傑作です。デジタル・リマスター。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
時代で言えばパンクとフュージョンの裂け目に落ちてしまった素晴らしい作品。ナショナル・ヘルスのデビュー時期をよく覚えておりますが、英国でさえリリースに時間がかかり、それが輸入盤として日本に入ってくるのに時間がかかり、当時「幻の名盤」的な扱いでした。音楽誌でよい評判を読むものの、現物を手にするまで随分時間がかかりました。エッグもハットフィールドも今ほどポピュラーな存在ではなかった気がします。わたしは、この作品によってデイブ・スチュワートの演奏と編曲に打ちのめされ、以後彼の参加する録音を追跡することになりました。
デイブ・スチュワートと他のフュージョン鍵盤奏者との違いは、音色です。彼は一聴してすぐわかる歪んだオルガン、澄んだピアノをよく用います。鍵盤奏者にしてはストイックで、刺激的な音を出すことを好みません。フィル・ミラーの粒立ちのあるギターと交錯して独特の世界をつくります。スピード感も中庸です。キャラヴァンより速いけれど、フュージョンほどではない。そんな感じです。ナショナル・ヘルスのユーザーは、楽器の音色、スピード感、リラックスした演奏によって独特のスリルと充実感が得られるしくみになっています。
ここまで長く聴ける作品になるとは…。ヘルスのどの作品も素晴らしいですが、入りやすいのはこのファーストです。
レビュアー:じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
ジャズ/フュージョンのおしゃれなセンスとダイナミックな英国ロックのエッセンスがギュッと詰まった説明不要の名盤ですね。アマンダ・パーソンズの優雅にたゆたう天上の声もいいです。