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ギターのCharles、キーボードのMichel、ドラムのPhilippe、Goubin3兄弟を中心とするフレンチ・ジャズ・ロック・グループの76年デビュー作。手数多くビシビシとタイトに刻む精緻なリズム・セクションに乗り、ハード・ロッキンに弾きまくるワイルドなギター、神秘的に音を散らすエレピ、Eddie Jobsonばりにキレのあるエレクトリック・ヴァイオリンが三つ巴でやり合うスリリング過ぎるアンサンブルに手に汗握ります。そこに美声ながらどこか不穏な女声スキャットが入ってくると、一気にMAGMA的な暗黒が垂れ込め始め、ZEUHL系バンドとしての本領を見せ始め思わず戦慄。そうかと思うと、不意に即興風の淡い幻想が滲むパートを挟み込んでくるフランスらしいアーティスティックなセンスにも唸らされます。MAGMA譲りの暗黒、MAHAVISHNU ORCHESTRAにも向こうを張れる演奏の強度、そして繊細に音を描く芸術的な感性を兼ね備えたユーロ・ジャズ・ロックの傑作。これは凄いです。
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レビュアー:らざふぉーど博士さん レビューをすべて見る
仏蘭西のJazzRockで原盤は76年の1st。ずいぶんと美味しい時代の作品だけど、
今回のMusea盤が初CD化らしい。
vln入りは仏産では珍しくないが、この音がいい。ズール系というよりもG.の音がvln同様切れ味抜群。フィリップ・カテリーンに近いFusion/Jazz Rockと思った。
たしかに特有の女性vo.も聴けるけど、なんかいい意味で軽くて爽やか。
残り2nd〜4thのCD化も期待したい。