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英ブルース・ロックの名グループ、ダニー・カーワンが参加して初、ピーター・グリーンの最後の参加作となる69年の3rd。初期のR&B色は薄まり、アーシー&サイケデリックな色彩が増しています。その中で深淵なる精神性を音で聴かせる天才ピーター・グリーンのギターが特筆。繊細でいて芳醇。枯れていつつもメランコリック。派手さはないものの、円熟の境地に達した味わい深すぎる名作。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
彼らを庇護していたとも言えるブルー・ホライズン・レーベルから離れて制作された3枚目のオリジナル。ジェレミー・スペンサーは参加していません。おそらくブルーズ・ロックの退潮と相まって、彼らの欲求がブルーズから離れ始めたことが原因だと思います。ダニー・カーワンは、この作品で主張し始めたと言っていいです。彼の作曲は、ブルーズに根差しながら美しいメロディを伴ったもの。また、意外に重たいギターを演奏します。
対するピーター・グリーンの曲には、乾いた感触をもった曲が目立ちます。3. Show-biz blues は、技巧を駆使したブルーズ曲で、土臭い南部の香りがします。5. Underway は、ヘンドリクスのようなインストルメンタル。6. Oh wellには、アコースティック・ギターを激しくかき鳴らす冒頭部から惹きつけられます。冒頭のエレクトリック・ギターは、カーワン。ウエスタンのサウンドトラックのような荒涼とした中間部を経てグリーンの美しいアルペジオで終わります。8. Rattlesnake shakeは、マック史上最も重いヘビーロック。この頃のライブを聴くと、かなり激しく重い演奏をしています。グリーンは徐々に攻撃的な音を指向していたのだと思います。
緊張感は、マックの作品中一番だと思います。