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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
他のジャンルはともかく、ロックはある程度のベクトルというか、傾斜をもっていなければいけない気がしています。女子にもてたい、とか戦争はいやだとか、混乱こそ墓碑銘とか、下世話なテーマ、高尚なテーマ含めて傾斜があるから音にせざるをえない。それがロックだと思います。しかし、この時期のマックはどうなんでしょう。全くニュートラルな位置から音づくりしていた気がしてなりません。
特長は抑制的なビートと、ボサノバ、レゲエ、ブルーズ、ファンク、UKトラッドなどを混合した洒落た音の処理です。ハードロックの仕事で有名なマーティン・バーチも一枚噛んでいます。ギターで言うなら、リードのボブ・ウェストンより、ジャキジャキしたカッティングのボブ・ウェルチが面白い。この盤のハイライトは、「ザ・シティ」からのウェルチ曲3曲です。特に「ザ・シティ」は、パリスの雰囲気を感じませんか。突然変異に現れたハードロックのパリスですが、マックを丹念に聞いていくと、いくつか痕跡を発見することができます。
付け加えると、クリスティン・パーフェクトは、あまり歌うことが好きでなかったし、得意でもなかったのではないか、とわたし考えるようになりました。彼女の曲づくりにもデーモンのような傾斜が感じられません。2024.01.14