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おせっかい

ピンク・フロイド

評価:51件のレビュー

在庫なし

TOCP54527 【12年発売CD】

ペーパーケース仕様、デジタル・リマスター、定価2000+税。

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カケレコ・レビュー

71年作、代表曲「ONE OF THESE DAYS」「ECHOES」収録、両極に挟まれたメロウな小曲群も魅力的な名盤

サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1971年に発表された5thアルバム『おせっかい』は、ヒプノシスによる耳と波紋を重ね焼きしたアートワークが印象的な作品です。本作の最も大きなポイントは、4人体制のPINK FLOYDが初めて、彼らだけの手で作り上げた純粋なスタジオ・アルバムであるということでしょう。なぜなら『モア』はサウンドトラックであり、『ウマグマ』はライブ・レコーディングとメンバーたちのソロ作品から成る変則的なアルバム、『原子心母』は前衛作曲家Ron Geesinがアルバムの出来栄えに大きく関与していたためです。やはりオープニングに置かれた「吹けよ風、呼べよ嵐」と、エンディングに置かれた「エコーズ」が、本作を名盤に押し上げています。「吹けよ風、呼べよ嵐」は、広がりのあるRoger Watersのベースの反復とフェードイン・フェードアウトを繰り返すRick Wrightのオルガンを核とする前半、そしてDave Gilmourのヘヴィーなギターが加わる中盤から一瞬の静寂を経て、Nick Masonのハード・ロック・ドラムが加わる後半から成る名曲。一方の「エコーズ」は23分を超える大曲であり、現在多くの音楽ファンがPINK FLOYD「らしさ」と受け止める音楽的な振る舞いが確立された重要な楽曲です。

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評価:5ライン際を駆け上がれ、中央には俺が走り込む(4 拍手)

レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る

「フィアレス」で使われているのがリバプールの応援チャントです。これ、中高生の頃、何の意味なのか判らなくてねえ。プレミア・リーグを見るようになってから、これ聴いてすぐわかりました。ピンク・フロイドのサッカー好きは知られているのでしょうか。バンドでサッカー・チームを持っていたのは、わたしの知る限り彼らだけです。「ナイス・ペア」の写真を見ると、ロジャー・ウォーターズがキーパーです。勝手にポジションを予想するとメイスンがフォワード、ギルモアがサイドバック、リック・ライトがボランチ…といったところでしょうか。

フロイドは「編集」で音を仕上げていく、という特異な技術を持ったバンドです。彼らに演奏が上手い下手と言っても意味がありません。ヘンドリックスのギターは、リフなんてものではなく一音でわかってしまう。同様にサウンド全体が一音で判ってしまうのが彼らです。「ワン・オブ・ジーズ・デイズ」なんて、同じパターンを繰り返しているだけですし、「エコーズ」でも同様です。しかし、音を抽出して編集する技量が別格なので、聴き手は展開とドラマを感じる仕掛けになっています。

カバーアートがそれを語っています。注意深く「聴け」と。このカバーアートを見ても、インドの瞑想が、とか、サイケが、とか書きなぐっていたわが国の音楽ジャーナリズムの後進性には当時絶望しました。リバプールの試合ぐらい見ましょうよ。2023.10.31

ナイスレビューですね!

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