カケハシ・レコード

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狂気

ピンク・フロイド

評価:52件のレビュー

在庫なし

TOCP65740 【01年発売CD】

紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、オリジナルLPレーベル面レプリカ2枚・ポスター2枚・ステッカー2種付仕様、年表・歌詞対訳付仕様、解説元から無し、定価2427+税。

新品・中古ともに在庫ございません。

カケレコ・レビュー

73年発表、ロックの歴史に燦然と輝く世紀の名盤!

サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1973年に発表された『狂気』は、“人間の内面に潜む狂気”をテーマに制作されたPINK FLOYDの代表作のひとつ。このクラスの名盤ともなれば、もはやプログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルに限定する必要すらありません。本作は、世界で最も売れた音楽アルバム(推定5000万枚以上)のひとつであり、ビルボード・チャートに741週(15年)連続チャート・イン、さらに発売から2年を経過したアルバムのみを扱うカタログ・チャートに至っては1630週(30年)以上チャート・インするというギネス記録を打ち立てた大傑作です。あえてプログレッシヴ・ロックの側面から指摘するならば、本作は「コンセプト・アルバム」という表現方法を象徴するアルバムだということでしょう。本作の成功によって、コンセプトの中核を担ったベーシストRoger Watersのグループ内での発言権が増し、次作以降のPINK FLOYDにも大きな影響をもたらすことになります。ロック・ミュージックの歴史に燦然と輝く名盤であり、当然ながらプログレッシヴ・ロックを語る上で外すことはできない作品です。

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レビュー一覧

評価:5狂気について思う事(12 拍手)

レビュアー:nakanandoさん レビューをすべて見る

自分なんかが、このアルバムにレビューなどという大それた事を書いてよいものか分かりませんが、
書かせてもらいます。レビューなどというよりも、自分の切実な気持ちになります。

今、出張のため東京から秋田への新幹線の最終にのっています。
新幹線に乗ってから、ずっと狂気を聞いています。
19時東京発ですので、山並みから夕焼けが見えて、それがすごく綺麗で、
さっきからボロボロとずっと泣いてしまっています。
努めていた会社は倒産してしまい、その後、自分で会社を作ってから10年ほどになります。
仕事もどんどんと減ってしまい、借金はどんどん増えている状態です。
昔のことばかり考えてしまい、涙が止まりません。

この狂気と自分との出会いは自分が中学二年の夏になります。
当時のミュージックライフでは、このアルバムが出たばかりで、大きく公告が載っていました。
他にはジョージ・ハリスンのリビング・イン・ザ・マテリアル・ワールドや、
ホークウインドの宇宙の祭典とかが出ていました。
どれを買おうかけっこう迷っていたのですが、何故かこの狂気を買いました。
どうしてこの狂気にしたのか、今でもわかりません。
でもこのアルバムが自分にとって一生のものになるとは
当時は思いもよりませんでした。

アルバムを開いたとたん、ピラミッドの写った真っ黒なブックレットに驚きました。
そしてLPを聞いた時に「何なんだろう、これは」とまた驚いてしまいました。
最初に聞こえる鼓動や笑い声、レジスターの音、「走り回って」の中の初めて聞く音、等々、
何がなんだか分からないまま、何回も何回も聞いていました。
当時の自分はシカゴやビートルズ、T・REXやカーペンターズでしたので、
あまりの違いに驚きながらも何回も何回も聞いていました。
一緒にブックレットの歌詞カードの方も読み込んでいたのですが、
いつしかこの中の「タイム」の歌詞に惹かれてしまいました。
この中に「スタートの銃の音を聞き忘れてしまって・・・」という部分です。
最初に読んだ時は中学二年でしたので「フーン」というぐらいでした。
それが1年・2年・5年・10年・40年近くときいていくうちに、
「聞き忘れていたのはまさに自分だったのか」
と考えさせられてしまいました。
いつも「スタートの合図は聞いている」はずだったのに。

中学・高校の生活、プロのミュージシャンを目指して東京に出た頃、
自分より若い人がどんどんプロになるのを見て(バン・ヘイレンとか)自分には
ギターでプロになるのは無理なのかとあきらめ始めたころ、
結婚して子供ができたのに、子供がテンカンや腎臓の手術と苦しんでいる頃、
コンピュータ関連のソフト会社に入った頃、
かといって社会になじめずそういった会社を入ったり辞めたりしていたころ、
最後にようやくなじめたと思った会社が倒産したころ、
自分で会社を作るも仕事が減ってきてしまい、借金に非常に困っている日々、
そのとき、そのときで、いつも狂気を聞いていました。
自分とはきっても切り離せないものになっています。
いつも聞いていました。
ときには、夕焼けを見ながら、満天の星を見ながら、

今、出張で東北に向かっているのですが、昔の事をどんどん思い出してしまい、
文字に落とせばすっきりするかと思い、一気に書いてしまいました。
小・中・高と仙台に住んでいたので、景色を見ながら狂気を聞いていると、
当時の事が思い出されてなりません。
どうしてこうなってしまったのかと、悔やんでばかりです。

「タイム」の後に「家に帰ってきた。暖かい暖炉に・・・」
そして「虚空のスキャット」のむなしさ。
・・・

皆様にとりましても、それぞれの大切な曲やアーティストがあるかと思います。
自分にとっての狂気は、まさに自分の人生そのものになっています。

おかしな事を書いてしまい、申し訳ありませんでした。
失礼します。

ナイスレビューですね!

評価:5大名盤。しかしなぜバカ売れしたのかわからない。(5 拍手)

レビュアー:KCさん レビューをすべて見る

というのは、このアルバム、何度も聴いてやっとよさがわかるスルメ盤中のスルメ盤なのだ。
とてもバカ売れするほどの普遍性を備えているとは思えない。

しかし一度はまってしまうと、まるで今までの人生を思い返しているような錯覚に陥り、ついつい涙を流してしまいそうになる。

timeで涙がこみ上げ、スキャットでも、ラストでも鳥肌がたつ思い。

陶酔感の強い傑作中の傑作

だが、初フロイドは狂気ではなくアニマルズまたは炎をお勧めする。

ナイスレビューですね!

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