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スタジオ版バンド・オブ・ジプシーズ（3 拍手）

レビュアー：たすけさん レビューをすべて見る

未発表集として見事なクオリティ、何度聞いても飽きません。狙いは明確、ビリー・コックス、バディ・マイルズとのセッションであるバンド・オブ・ジプシーズの音源と、その前後のセッションから拾い上げたもの。「ヴァレイズ・オブ・ネプチューン」と「ファースト・レイズ・オブ・ニュー・ライジング・サン」との間の時期になります。バンド・オブ・ジプシーズはライブ盤「バンド・オブ・ジプシーズ」と「フィルモア・イースト」が出ておりましたが、この盤により、まとまったスタジオ録音を手にすることができます。さらに「クラッシュ・ランディング」収録曲のオリジナル・テイク掘り起しの意味もあり、スティヴン・スティルスがベース演奏している「サムウェア」発掘もあり、話題に事欠きません。

改めて思うのが、この時期のジミの傾向についてです。R&B、ファンクの色合いを濃く感じてしまうのですが。それと全体に「重い」音。ドラムズがバディ・マイルズのせいもありますが、「ファースト・レイズ」のギター・オーケストレーションに行く前、心行くまでセッションに打ち込んでいた様子がわかります。

さて、これで、エディ・クレーマー氏の発掘作業は残るライブ録音にしぼられました。どのライブが出てくるのか楽しみであります。また、これからは氏の持っている時間との闘いでもあります。エディ氏の順調な作業を心から祈るばかりです。

ナイスレビューですね！

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