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890円 (税込979円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
ソフト・マシーンと共にカンタベリー・ロックを代表する名グループが、76年にリリースした8thアルバム。デイヴ・シンクレアが再脱退し、後任としてオランダ出身キーボーディストのヤン・シェルハースが加入しています。以降のポップ・ロック路線を方向づけた作品で、前作『Cunning Stunts』収録の軽快なポップ・チューン「Stuck In A Hole」を引き継ぐような人懐っこいポップ・ロックを軸としつつ、パブ・ロッキンなノリやクラヴィネットを多用した黒っぽいグルーヴまでも混ぜ込んだ新境地も披露。そんな多彩な要素が取り込まれていてもゴチャッとせず、あくまで軽やかでハートフルに聴かせてくれるところがさすがはキャラヴァンです。レコードが針飛びしたように同じフレーズを繰り返す演出を仕込んだりと、彼ららしい遊び心も堪りません。ブリティッシュ・ポップ・ロックとして抜群の完成度を誇る好アルバム!
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
「聖ダンスタンズ通りの盲犬」を、キャラバンの黄金期のラストであると思っています。英国総ポップ化の流れに巻き込まれながら、巻き返そうとした抵抗がありあり。曲がポップでも丁々発止のアンサンブルが見事です。キャラバンは、ベーシストの流動化に悩まされたバンドであります。ところが、彼らはベーシストを見つけてくるのが実にうまい。方々に人脈があったんでしょう。この作ではマイク・ウェッジウッドで、ボーカルもとって頑張っています。
ジョフリー・リチャードスンの貢献も目立ちます。ビオラだけでなく、リードギターもこなすのが彼の芸で、ごにょごにょしたギターを弾いています。前作「カニング・スタンツ」は、パイ・ヘイスティングズの作曲割合が低い盤でした。曲が出来ていなかったことが理由なんだそうです。この作でも明らかにパイにかかる重圧が軽減されているんですが…これが悪いほうに出たのが「ベター・バイ・ファー」と「ジ・アルバム」です。
何やかや申しましても、キャラバンの好不調は、パイの出来にかかっているのだと認識しています。