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73年作3rd。ヘヴィ&ソリッドな前作に比べスピード感が増した楽曲が多く、スリリングなギター・リフを中心としたアグレッシヴなハード・ロックが印象的。NWOBHM勢に与えた影響はかなりのものがあると思います。トリオ編成を生かした、独自のハード・ロック・サウンドを構築した名作。溢れんばかりのエネルギーで突き進む必殺ハード・ロック・チューン「Breadfan」は、メタリカがカヴァーしたことでも有名。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
「ブレッドファン」を知らないなら、ハードロック、メタル・ユーザーのもぐりです。この曲は四楽章に分かれていて、すさまじいリフ攻撃の間にボサノバのような静寂がやってきて、苦味と甘みを増しています。大吟醸と大辛口を同時に味わえる、という夢のような曲です。
わたしが高校生の頃、バッジーは受けがあまりよくありませんでした。主にバーク・シェリーの甲高い声に理由があったようです。ラッシュのゲティ・リーもあまり受けていませんでしたから。FM番組で大貫憲章氏が「バッジー、バッジー、バッジーはすごい」と呪文を唱えていたにも関わらず、です。結局メタリカがカバーしてから再評価された、というあたりが事実ではないかと思います。彼らはウェールズというマイナーな国出身ゆえ、王道英国ハードと一線を画している気もします。「ペアレンツ」という9分もの大曲があります。これがめろめろ演歌ハードロックで、陰鬱な気分になります。直球と変化球の使い分けが上手な一方で、振幅についていけない単純な野郎には受けない特性を持っています。
冬期間雪国に暮らすわたしらの生活を、晴れの日が続く人々はどう思っているでしょうか。ホワイト・クリスマスという言葉があるでしょ。雪のない冬を送っているようじゃ、バッジーの複雑な味わいを聴き逃しますよ。2023.12.22