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アメリカ、カリフォルニア州出身。17歳から21歳までの若いメンバー5人で結成されたハード・ロック・グループ、71年発表の唯一作。プロデューサーとしてDEREK & THE DOMINOSのドラマーJIM GORDONが参加しており、2曲でキーボード、サックスも演奏しています。太く力強い音色のギター、オルガンを中心とした骨太なアンサンブルを基調に、叙情的なピアノによるジャズ・テイスト、粘っこいベース、黒人女性コーラスによるスワンプ・テイストなどを取り入れており、洗練されたサウンドが特徴。オルガンをバックに野太くもメロディアスな旋律を奏でるギターがかっこいいです。メロウな曲で強調される埃っぽくも哀愁漂うメロディはプロデューサーが在籍していたDEREK & THE DOMINOSにも共通するものを感じます。知名度は低いながらもオルガン・ハードとしてクオリティの高い一枚。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
不思議な魅力を持ったグループです。西海岸のグループで歌の良さを前に出すとき、CSNYの影響を排除するのは至難の業。わたしは、そのCSNY的なコーラスが苦手で西海岸を不得意にしています。ところが、このグループたるや、クリスタル・キングのような朗々と歌い上げるボーカリストが堂々と全編を歌いきってしまいます。ヘビーなバックにのせて。
メンバーの年齢がカバーに書いてありまして、ドラマーが17歳、ギタリストが18歳、ボーカルのジョー・グティエレスが19歳。曲づくりの中心になっているのはギターのジャック・スクラーですが、弦楽は入るし、ムーグは入るしアレンジも達者です。ちなみにクレジットされているプロデューサー兼キーボードのジム・ゴードンは、デレク・アンド・ザ・ドミノズの人とは同名別人だそうです。(カケレコさん、間違い指摘してごめんなさい。)
重いギターといい、カントリーの雰囲気といい、ブリティッシュ・ハードの影響が強そうです。泣きのメロディとまで言いません。でもメロディが良いことは確か。ただしメロディが覚えやすい分、無個性かも知れないです。わたしは、西海岸ハードロックの隠れ逸品と見ました。
カバーになっているショットガンの左側に、メンバーがガールフレンドを連れて写真に納まっています。女性が全員妊婦さんなのです。そんな偶然ってあるものでしょうか。