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夢のまた夢

フォルムラ・トレ

評価:51件のレビュー

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K32Y2058

EUROPEAN ROCK COLLECTION、定価2920+税。

1290円 (税込1419円)

帯【有】 解説【有】

盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め

状態: | 良好 | 並 | 不良 |

【査定担当者からのメモ】
軽微な汚れあり

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カケレコ・レビュー

イタリアン・プログレを代表するバンドの一つ、プログレ然とした内容を持つ名作コンセプト・アルバム、72年作

現行イタリアン・ポップスの礎を築いたLucio Battistiのバック・バンドとしてその歩みを始め、彼のプロデュースでデビュー。サイケデリックな質感を残したへヴィー・ロック・サウンドを放ち、シンフォニック・ロック、メロディアスなボーカルを中心にした普遍的ロックの境地へとシフトして行ったグループの72年3rd。Lucio BattistiとMogolからの親離れが伺える本作は楽曲の半分をグループが作曲しており、前作までのサイケデリック・へヴィー・ロックから路線を変え、熱情だけに頼らないキャッチーで精密な音作りを提示しています。インストゥルメンタル・セクションの充実などプログレッシブ・ロック的な旨みにも溢れていますが、元々ポップな感性を持ったバンドであったことを物語るように、普遍的なロックの魅力が引き出された名盤となっています。

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レビュー一覧

評価:5ものすごく抽象度合いが高いのに、感じ取れる哀感(0 拍手)

レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る

ソロらしいソロを弾くわけでもなく、ひたすら地面をひっかくようなガリガリしたノイズを発していたのが、この時期のアルベルト・ラディウス。彼はジミ・ヘンドリックスの血しぶきをまともに浴びてしまったらしいです。もともとトレは、ヘビーなサイケ路線でしたが、それを洗練させるでもなく、土俗的風土と教会音楽のような神性を力技で合体してしまったのがこの3作めです。

冒頭「ソグナンド・エ・リゾグナンド」の立ち上がりの見事さはオザンナ「パレポリ」と双璧だと思います。そして恐ろしいことにベーシストがいません。誰もベースのパートをカバーしようとしていません。ドラムズだけ、という信じられないパートさえあり、隙間だらけの虚空に響くのがトニー・チッコのはかない声であったりします。この思い切り…これは、勇気がいるでしょう。

この盤のテーマは、空間の支配なんではないでしょうか。クリームが三人でひたすら空間を埋めようとしていたことと対照的に、トレの三人は、音のないところに音像を結ばせようとしているかのようです。ユーザーは、音のないパートの「音」を、深読みさせられるわけです。歌ものにこだわっていないのも、この盤の特徴です。ヘビーなのはバティスティ譲りとしても、これだけ静と動を支配する作は唯一無二です。

ナイスレビューですね!

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