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1190円 (税込1309円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
ブリティッシュ・フォーク・シーンを代表するフィメール・シンガー。71年の1stアルバム。雰囲気のあるモノクロームのジャケット写真そのままに、しっとりとした叙情性と格調高さに溢れた傑作。弱冠17歳とは思えない奥行きのあるサウンドは圧巻です。FREEのメンバーやTerry Reid、John Martyn等がゲスト参加。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
アイランドと契約したとき、わずか16歳。彼女のあまりの若さゆえ、芸能界にスカウトするのをクリス・ブラックウェルが逡巡した、とクレア・ハミル自身が回顧しています。楽集は、「ベースボール・ブルーズ」から始まります。彼が野球のシューズを持っていないから、わたしが野球のブルーズを歌って稼ぐの。他愛ないと言えば他愛ない曲で、後半ラグタイムみたいに曲調が変わってしまいます。この盤でのクレア・ハミルは、芸能人みたいなこぶし、テクニックを持っていません。天然に曲をつくり、それを好きなように歌ってみせるだけの飾らない音楽。これがクリス・ブラックウェルはじめ、アイランドのスタッフを魅了したのでした。
自作曲の中で、ジョニ・ミッチェルの「アージ・フォア・ゴーイング」をカバーしています。サイモン・カーク、テリー・リード、山内テツ、ラビットがバックです。地声で出ないところはファルセットで。何も技巧をこらさず、自分のありのままで歌うさまは、新鮮そのものです。それでいてジョニ・ミッチェルと違う個性を確立しているのでした。
わたしはクレア・ハミルを聴くと、石鹸で洗われている気持ちがするのです。聴いている自分も天然に戻ってしまう。ダイナミズムではセカンド作ですが、デビュー盤も捨てがたいです。2024.07.02