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72年と74年にハーヴェスト・レーベルよりリリースした1stと2ndをカップリングした2in1CD。ロジャー・ディーンがデザインした1st、ヒプノシスによる2ndとも、らしさが出ているジャケットがたいへん印象的。どちらの作品も、ギターとオルガンによるスリリングな演奏と紅一点ジェニー・ハーンのシャウトが冴えわたるブリティッシュ・ハード・ロック。英国的叙情のにじみ出るギター・ソロやフルート、サックスのプログレッシヴなアレンジなど、英国ロック好きを唸らせる瞬間満載の好盤。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
いろんな音楽ジャンルを飲み込んでいるので、一口でこのグループを説明するのは難しいです。ヘビーなギター、乾いた曲調、ドスのきいた女性ボーカル、ジャニタ・ハーンのシャウトが特徴。
01Wells Fargoは、性急なリズムにブラス、ボーカルの絶叫が印象的な曲。途中のギター弾きまくりが素晴らしいです。02The Runawaysは、一転してハーンがしっとり歌いあげるドラマチックな曲。クラシカルな管楽器、弦楽器も入ってルネサンスの雰囲気が近いです。03King Kongは、フランク・ザッパの曲で、ギターを中心に各楽器が緊張感あるジャズ・ロックを展開します。また劇的な04Black Dogをはさんで、05The Mexican/For a Few Dollars Moreではスパニッシュ・ギターから始まって「夕陽のガンマン」を大真面目に演奏。
「AMAR CABALLERO」になると、ファースト、サードにある、ヘビーギターという特長もなりを潜めております。あるのは、世界中を音楽で旅してみました、というような多様性。
07. Lady は、ジャズ・フレイバーたっぷりなジャニタ・ハーンのボーカルが聞きもの。アレンジはストリングス主体。8. Broken Cloud は「新日本紀行」かと思います。09. Gimme Some Leg は、リズムが2ビートのブルーズ曲。シャックロックのファズ・ギターが途中登場。11. Cool Jerk は、R&B、キャピトルズのカバー。最終曲14. Amar Caballeroは、お得意スパニッシュです。静かに始まりますが、途中の盛り上がりが見事。全部の楽器が前ノリでリズムを刻む部分が聞きどころです。Amar Caballeroは、「あなたを愛する」の意味だと思いますが、スリーブデザインは、「馬」(Caballo)。
一筋縄では行けません。全英よりカナダで人気あったそうですが、よほどカナダのファンは耳がよかったのでしょう。演奏力、曲を構成する力は確かなので、散らかった印象にならないのです。英国ヘビーロック好きなかたなら、必聴かと思います。最後にさすがハーベスト・レーベル。録音がいいです。