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490円 (税込539円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
パンク、ニュー・ウェイブ全盛期の中リリースされた78年9作目。大作主義は鳴りを潜め、10分以下の小曲で構成されているほか、音も時代を反映してそれまでよりもかなり煌びやかでポップなものになっています。とはいえ開放感のある瑞々しいメロディや、各楽器が緻密にメロディを奏でていくアンサンブルの構築性は流石のYESと言ったところ。多様な音色を駆使し、生き生きとフレーズを弾きまくるウェイクマンのキーボード。自由奔放かつ繊細さ溢れるハウのギター。地に足のついたスクワイアのベース、タイトかつ柔軟さのあるホワイトのドラム。そこへアンダーソンのヴォーカルが次から次へとメロディを紡ぎ出す、有無を言わせぬ怒涛のプログレッシヴ・ポップ・サウンドは彼らでなければ生み出し得ないものでしょう。「Release Release」など本作を象徴する1stや2ndに入っていそうなスピーディーでストレートなロック・ナンバーも魅力ですが、白眉は「On The Silent Wings of Freedom」。前作『Going For The One』で聴かせた天上を駆けるような夢想的なサウンドと、「ロック」の引き締まったビートが理想的に共存した名曲に仕上がっています。スタイルは変われどもYESらしさは満点と言っていい好盤。
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レビュアー:waterbearerさん レビューをすべて見る
…だと思っていて、やっぱりそのあたりはリズム隊に秘密があると思う。
あとはなんだかんだでRickのキャラクターがバンドの緊張感をコントロールしていたのではないかと。
Billが叩いてた頃はフォークあり、サイケあり、ジャズあり、シンフォニックあり…確かに豪華絢爛はYESっぽさでもあったが、そこにロックの要素は薄かったと思う。Moratzの人柄はわからないが、かの大酒のみ(かどうか真実はともあれ)Rickはトークは冴える(YouTubeを観てくれ)しもちろんKeyのテクは半端ない。
彼が「究極」で戻ってきたのは大正解で、そのあとの本作は評価はともあれロックなYES真骨頂なのではないかと思う。
WhiteとSquireの屋台骨のマッチングは脂が乗った感じがする。特にSquireのリッケンバッカーを堪能するなら本作もなかなか聞き所があると思う(特にM8)
M2〜M5まで名曲ずらりなので各パートの音に気を付けてお聴きになられることをおすすめする。70s頭よりもずっとレコーディング技術は数年でよくなっているが、まだオーヴァーダビング技術は途上でカスカスなのでチェックしやすいかも。80sになると音が重ねすぎになりおなか一杯になるので個人的にはこの頃の音が聴きやすいっす。「究極」「トーマト(本作)」そして「ドラマ」、この3作は「ロックなYES」を堪能できる。おすすめするしかないです!
レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
わたしはイエスの良い聞き手ではないと思います。ファースト、セカンドが一等好きで、次がこの作ですから。持っているのも「ドラマ」までです。世の中がトーキング・ヘッズやストラングラーズの時期、イエスを購入するのは勇気が要りました。「イエスショウズ」を持って歩いてたら、まだそんなの聞いているのかと知り合いに言われた時期です。わたしは、この作の過激すぎる音(特にウェイクマンとスクワイア)が好きで、意地になって聴いていたのを覚えています。
長いインターバルのあと、「ゴーイング・フォー・ザ・ワン」で復活。でもこの作で大コケしたことになっています。「クジラに愛を」もわが国では不評です。(いや、わたしもこの主張には納得できません。)ラジオに乗せようと彼らががんばったことは見てとれます。それが長い曲にあるべき展開を凝縮版にしたものだから、高層建築のようになっているのが実情です。キーボードは特にやかましい。ただし、スクワイアのベーシストとしてのエゴは、この作が一番ではないかと思えるんです。やっとR&Bに戻ってきたね、と。
イエスの作のうちで「リレイヤー」と並んで、ハードロックとして聴けます。「リリース・リリース」の途中でライブ仕立てになるところなんか好きです。