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1890円 (税込2079円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
盤中央部に傷あり
スウェーデンのジャズ・ロック・グループ。SILENCEレーベルから76年にリリースされた1st。1音1音丁寧に紡がれるリリカルなギター、静謐なタッチのエレピ、幻想的なフルートが印象的。北欧らしい透明感溢れるリリシズムとクロスオーヴァー風味の流麗なテクニックが合わさった繊細優美なジャズ・ロック。名作です。
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レビュアー:kobakunさん レビューをすべて見る
子供の頃、ギアつきの自転車を買ってもらい、うれしくてどこまでも走っていったら、いつの間にか日が暮れ、気がつくと、かなり遠い所まで来て道に迷ってしまった思い出があります。
真っ暗な知らない道を、急いで帰った時の得体のしれないさみしさとペダルの重さ。他人にはどうってことのない昔の思い出ですが、このジャケットを見た瞬間、なぜかあの時の記憶がよみがえりました。懐かしくセンチな気分になりました。
サウンドもまさにそんな感じです。アコースティックとナチュラルディストーションのギター。それにエレピ、フルートによるトラッド風のクロスオーヴァー・サウンドは、北欧の片田舎の風景のようで、まるで冷たいRETURN TO FOREVER。とてもゆったりした静かな時間が流れます。
自転車にカーステレオがあれば、ジャケのような夜道を走る時のBGMにピッタリです。印象はかなり地味ですが、リリカルで繊細、音に「表情」があるというのでしょうか。セピア色のような音で、聴いている者をいつしか「あの頃」へと連れ戻す、そんなノスタルジックな、ゆりかごのような音楽です。
「ラグナロク」って、北欧神話の「最終戦争」、キリスト教でいえば「ハルマゲドン」。この渋い音で、なぜこの壮大なバンド名にしたのかは不明ですが、生き物が死に絶える終末の日がいつか来ると考えれば、彼らのコンセプトが何だかわかるような気もします。
バンド名同様、ジャズロック、シンフォニック・ロックの固定観念に縛られて聴くと、ずっこけること請け合いですが、少し疲れたかなと感じた時、このCDを聴きながら「来し方行く末」に思いをはせるのもいいんじゃないでしょうか?
レビュアー:0321PROGさん レビューをすべて見る
76年作
スウェーデンのグループ。
一般的な認識はジャズロックグループですが、かなりトラッド
ベースの素朴で味わいのあるインスト作品という内容であり、
スウェーデンの冷ややかなお国柄もあってか、ECM的とも言え
そうな無垢な印象を持ちます。
全体的なイメージはフィンランドのFinnforestあたりと近いか
もしれません。
特に格調高いアコースティックギターのアルペジオに乗って儚げ
なフルートが舞うところなどは、派手ではありませんがじんわり
と響くような彼らの魅力を良く表しているように思います。
ダイナミズムこそプログレ、ビシバシこそジャズロックと言うフ
ァンには地味な印象を与えてしまうかもしれませんが、それぞれ
のメンバーが奏でる1音1音にゆっくりと耳を傾けたいと言う方に
はぴったりな音でした。
レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る
スウェーデンのバンドRAGNAROKのデビュー・アルバム。
作品の存在は知っていたけれど、初めて聴いたのはつい最近で、「もっと早く聴くべきだった」と後悔した。
コメントにはジャズ・ロックと書かれているが(確かに後半にはジャズ・ロック風な曲もあるが)、アルバム全体を支配しているのは寧ろキャメル・ファンにおススメしたいくらいに叙情的で繊細なサウンド。
全編インスト曲だが、まさにジャケットのイメージに象徴されるような情景が思い浮かぶ映像的で優しいメロディ。
大仰なプログレやテクニカルな演奏を聴き続けた後には、このアルバムを聴いて癒されましょう!