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690円 (税込759円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの78年6th。前作からギタリストPaolo Tofaniが脱退して製作された本作は、変拍子を巧みに取り入れたバルカン・ジャズロックから、今までよりも聴きやすくなったテクニカルで前衛的なインプロヴィゼーション、そして非常にキャッチーな側面すら感じさせるDemetrio Stratosのボーカルまで聴き所に恵まれた作品であり、Paolo Tofani脱退により、前作よりもキーボードのPatrizio Fariselliの手腕が発揮された名盤です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
このレコードと、マウロ・パガーニのソロ、カルナスキアリア(パスクァーレ・ミニエリとジョルジョ・ビバルディ)の制作は同時進行していて、わたしは三部作ととらえています。デメトリオ・ストラトスとパガーニが参加していることが共通です。イタリアで何が起こっていたか。国内の不況によりレコードが売れなくなり、石油価格の高騰により製造コストが上昇した。国内のバンドには光が当たらなくなりました。インターナショナル、特に米国市場に目を向けていた彼らは、国内市場中心に音楽をつくらざるをえなくなったのでしょう。そして目を足元に向けた時、音楽にしていない分野に気づいた、というところでなかったかと想像します。
アレアの歌詞は、社会的な寓意と史実、皮肉とユーモアが入り混じったものです。フェスタ・フェリーナ・フォルケがファシストの象徴、とか事前知識も必要です。また音楽もジャズ知らないと最初敷居が高い。でもわたし、そんなこと知らないでこのレコードに向かいましたし、理解は徐々に、でいいと思っています。ストラトスの声も超絶、メンバーの演奏も超絶。気持ちいいのです。ただ死ぬ前にイタリア語を訳して死にたいなあ、とは思っています。2025.01.05
レビュアー:プログレ者さん レビューをすべて見る
アナログ時代、キングのユーロロック・コレクションの1枚として日本でリリースされ、私にとってアレア初体験となった名作。もちろん後追いで過去の作品も聴いたのだが、やはり私にとって最も好きなアレアの作品はこれであった。とにかく1曲目の尋常でないテンションのままアルバム最後まで一気に聴かせる、「怒涛のエネルギー」に満ち溢れているのだ!(もっともアレアの作品は皆そうだが)特にデメトリオ・ストラトスのヴォーカルは鬼気迫るものがある。残念ながら次作を待たずして彼は鬼籍に入ってしまうのだが、このデメトリオ、最期の絶唱を是非味わっていただきたい。
レビュアー:じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
歌い手のデメトリオが音楽的主導権を握ったアルバムでまたギタリストが脱退したせいもあって歌ものとしての性格が濃いアルバムですが、彼の超人的な喉は楽器としての特異なパフォーマンス性も備えており、AREAのアルバムで最もポップながらポップに収まりきらない、芸術性の高いポップ楽曲となっています。