カケレコ・レビュー

イタリア新鋭、1stアルバムリリース25周年を記念してリメイクされた24年バージョン、ずばりOSANNAら往年の伊ヘヴィ・シンフォ好きにオススメの快作！

イタリアの実力派ヘヴィ・シンフォ・バンド。99年デビュー作のリリース25周年を記念して、現ラインナップでリメイクした24年バージョン。13年ぶりにリリースされた22年3rdが会心の出来だった彼ら、このリメイク作も前作での勢いをそのまま受け継ぐ最高の内容です。1曲目から素晴らしく、いなたく刻むリズムに乗って、エッジの立ったギター、パワフルに唸るオルガン、熱く吹き鳴らすフルート、そしてこれぞイタリアな伸びやかな中にどこか緊張感を孕むヴォーカルが織りなす、ハイテンションで繰り広げられる土着的かつ祝祭的なサウンドに惹きこまれます。前作でも浮かんできた「OSANNA＋JETHRO TULL」というフレーズがやはりよく似合う作風です。ピアノとギターのクラシカルで叙情的なプレイと切なくも朗々と歌うヴォーカルが印象的な2曲目も絶品で、後半はまたまた凄いテンションで疾走し始めて、とにかくその落差が凄い。以降も衰えぬ熱量でアルバム全編を走り切ります。99年バージョンをご存じの方には問答無用で聴いていただきたいですし、OSANNAをはじめとする往年のイタリアン・ヘヴィ・シンフォ好きの方にもオススメ！

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