はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン
新品・中古ともに在庫ございません。
イタリアを代表するプログレッシブロックバンドの73年の作品。名盤「UT」を作り上げた後、音楽性の相違を理由にNico De Paloらが新バンドIBISを結成。Vittrio De Scaltiはラインナップを一新しN.T. ATOMIC SYSTEM名義で本作6thを発表するわけですが、その内容はお家騒動の影響など皆無のごとき素晴らしい作品であり、「UT」と人気を分ける名盤となっています。イントロからエンディングまで各種キーボードサウンドが目白押しであり、彼らのディスコグラフィー中、最もイタリアンシンフォニックロックとしての旨みに溢れた名盤としてファンに支持され続けている作品。前作の「UT」がNico De Paloのハードロックカラーが目立つ、Vittrio De Scaltiの影の薄い作品であったのに対し、この作品はキーボード主体のクラシカルな音楽性が前面に押し出された、Vittrio De Scaltiの本領が存分に発揮された傑作となっており、重厚なバンドアンサンブルと巧みな変拍子の上で、彩り豊かな各種キーボードとVittrio De Scaltiの図太い哀愁のボーカルが響く様は、圧巻の一言。
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
アナログ・シンセサイザーの音色が好きな人にとって、こたえられない重厚さです。加えてこの盤は、リズムがすごい。変拍子を簡単にこなすカンの良い人たちですし、ドラムズの音は重くて曲を盛り上げます。ところどころでインド人のサマスンディラン(すいません。この人の名前はうろ覚え。)のパーカッションが入ります。ユーライア・ヒープの「ルック・アット・ユアセルフ」みたいなリズムです。
さて、ビットリオ・スカルツィの業界リベンジ作という受け取り方が一般的です。なんせ、歌うのも彼、ギターも彼。アープも彼です。それにキーボードを厚くするため、鍵盤奏者を3人も配置するという念の入りようです。普通だったら重苦しくなります。たしかに重苦しいところはあります。でもスカルツィのメロディを書く才能は確かで、どの曲も印象的なフレーズを持っています。明るくて飽きません。
わたしはELPの音にただならぬライバル心を持っていた気がしてなりません。キース・エマーソンのクラシックの受け取り方って独特で、どこか土俗的なんです。3曲めの無理やりボレロ・リズムなんて対抗心ありありだと思うんです。さらに女声コーラスとサックスがR&Bのテイストを加えています。イタリアの音でありながら、とても開放的になれる名盤です。
レビュアー:じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
嬉しいメロトロンその他のキーボードを駆使して作り上げた「最高傑作」のひとつ。優雅で独特な“スカルティ節”が存分に発揮されている。スカルティはJETHRO TULLのイアン・アンダーソンに「イタリアのバンドでいちばん好きなのはNEW TROLLS」だと言われてわが意を得たりと喜んでいましたが、たしかにどこか同じ血が通っているような。
レビュアー:レッドヒデさん レビューをすべて見る
アルバム「UT」発表後VITTORIO DE SCALZIを残しメンバー全員が脱退してしまい、本来ならばバンドにとっては危機的状態で解散も視野にいれなければならない状況で素晴らしい作品を残しました。
前作のロック色の強いギター作品は、影をひそめてクラッシック色が色濃く反映されています。
キーボード・フルートに導かれ哀愁あるイタリア語のヴォーカルは非常に聴きやすい作品となっています。