はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン
新品・中古ともに在庫ございません。
イタリアを代表するプログレッシブ・ロックバンドの72年の作品。Nico Di Paloのハードな音楽性の色濃い作品となっており、純ハードロック然とした楽曲から哀愁のバラード、キーボーディストMaurizio Salviが大活躍のシンフォニック・ロックまでを放り込んだイタリアン・ロックを代表する1枚。もともと雑多な音楽性を持ちながら咀嚼能力に優れたNEW TROLLSらしい作品となっています。本作を発表後にバンドは分裂、Nico De Paloは新バンドIBISを結成、一方Vittrio De ScaltiはN.T. ATOMIC SYSTEM名義でクラシカルな音楽性を追求した名盤「ATOMIC SYSTEM」をリリースします。
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
わたしがキング・レコードから出た日本盤LPを手にしたのが70年代末。その頃、イタリアで知られていたグループは、映像音楽のゴブリンか、イ・プーぐらいのもので「辺境」の扱いだったと思います。それが…すごいなぁ。このレコード聴いてなければプログレ初心者と呼ばれてしまうでしょうね…現在では。ニュー・トロルズは歴史の長いグループです。中でビットリオ・デスカルツィの正調シンフォニック路線のユーザーと、ニコ・ディ・パロのヘビー路線のユーザーに別れるのではないでしょうか。少なくともわたしはニコ派に属すると思います。
英米のプログレッシブやっている連中は大なり小なりアフリカ系音楽の波しぶきを受けています。ブルーズ音楽家をバンド名にしたピンク・フロイドとか、R&Bバンドだったカンザスとか。でもドイツやイタリア、フランスのグループの共通泣きどころはブルーズやR&Bを知らないで大人になったところだと思うんです。この楽集はニコが中心となった作風です。ビットリオは演奏にしか噛んでいません。…で、ニコが英米のロックに打たれてニュー・トロルズを世界標準にしたかったことが、今では痛いほどわかります。トロルズがハードロックやる必要がどこにある、と宣う人もいらっしゃいますけど、逆にロックの基礎押さえないでどうするんだよ、と、その人には言いたいほどです。2024.08.19