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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
「サージェント・ペパー」「ドアーズ」「シュールレアリスティック・ピロウ」が出た67年夏です。ママズ&パパズの前座として上がったステージで、聴衆はまだエクスペリエンスを知りません。「ヘイ・ジョー」と「パープル・ヘイズ」はシングルとして出ていました。まだFM局は、その2曲をオンエアする耳を持っていません。
この爆音高速トリオを聴いて、聴衆がどう思ったか、です。歓声のたぐいは遠すぎて、受けているのか、だめだったのかも判りません。たぶん、あっけにとられているんだと思います。MCはミッチ・ミッチェルが引き受けています。ジミは緊張したのか、「ウインド・クライズ・マリー」の歌詞を忘れてしまう始末です。固くなっているエクスペリエンスという記録はなかなか貴重でありますが、ヘンドリックスをこれから聴こうと言う人にアピールするまでいかないと申し上げます。ボブ・ディランとトロッグズをやったのは、聴衆サービスで、このパートまで来てやっとヘンドリックスは余裕が出てきています。
聴きものは「キャットフィッシュ・ブルーズ」でしょう。ユーザーより先に、ポール・マッカートニーやミッキー・ドレンツがヘンドリックスの音に衝撃を受けていました。面白いのが、ママズ&パパズのメンバーさえ、フォークなんかやってちゃダメなんじゃないかと思い始めたと証言されていることです。2024.03.01