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スウェーデンはウプサラ出身のキーボーディスト/サックス・プレイヤーが78年に残した唯一のリーダー作。女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ロックで、1曲目からテクニックと洒脱さと哀愁をギュギュっと詰め込んだ怒涛の名曲を聴かせます。ダイナミックで肉感的に刻むドラムス、歌心ある芳醇な音運びのベース、スタイリッシュなピアノ、叙情面を担う哀愁のギター、そしてスキャットも交えコケティッシュに歌う女性ヴォーカルらが疾走するアンサンブルは興奮必至で、ベルギーのCOSをテンション高くした感じと言えるでしょうか。以降はよりジャジーで叙情的な表情が現れ、アコギ/エレキ、ピアノ/エレピ、ベースらが美しく陰影豊かに紡ぐイマジナティヴな演奏に心奪われます。女性voは1曲目のようにコケットな歌唱も素晴らしいですが、母国語の響きが生きるアンニュイな歌唱もまた絶品で、かなりの逸材。緻密なテクニックと息の飲むような叙情的表現力の高さが見事に結びついた傑作です。
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