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アメリカのマイナー・ジャズ・ロック/フュージョン、79年の唯一作。最近のインディー・ロックみたいなジャケですが、冒頭の美しくも激情を内に秘めた鮮烈なピアノ独奏からいきなり持っていかれます。一聴でジャズ畑出身なのがわかる、シンバルとハイハットを多用するジャズ然としたドラミングと伸び伸びとグルーヴィーに歌うベースのリズム・セクション。その上を、エフェクターを強くかけてエキセントリックにプレイするギター&超絶技巧のスリリングなピアノが駆け抜けます。全員相当なテクニシャンですが、とにかくピアノの技巧とテンションは頭一つ抜けていて、全編にわたり存在感抜群。数曲ではギターも負けじとJohn Goodsallみたいに音数多く弾きまくっていて、アメリカ版BRAND Xみたいに聴こえるナンバーもあります。でもやはり圧巻は耳を釘付けにするようなピアノでしょう。ピアノが活躍するジャズ・ロックとしては最高レベルとも言えそうなこれほどの作品が、これまで人知れず埋もれていたとは...。傑作です。
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レビュアー:らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
鍵盤奏者はピアノだけ。これがこのバンドの決め手となってる。
Bruce Ford-Fyffeというピアニスト、他でも活躍してるはずだ。ピアノの技量は
もちろんのこと、ほとんどの曲が彼の手による。もちろんDr. のMerrill Reese、
EBs.のRichard Lumpkinによるリズムセクションも鮮やかにガチっと締めている。
これだけなら欧州のECM系ピアノ・トリオのJazzRockなんだけど、EG.& Arp Synth. のMudddがフィリップ・カテリーン張りに弾きまくるから、うわ、プログレだ! と目が覚める。
電荷JazzRockなのにacousticな調べに聞こえてうっとりしてると、ピザ・マンみたいなユーロ感覚なプログレに行き着くという凄いバンドだった。
レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る
このCDは気になるリストに入れておいたけれどなかなか再入荷しませんでした。
しかし、CDショップで子供の落書きのようなこの可愛らしいジャケットを見つけ、これは千載一遇のチャンスと購入・・・大正解でした。
メンバーのテクニックは申し分なく、ピアノとベースは明らかにジャズ寄り。
ドラムを加えてピアノ・トリオのジャズ・バンドと言っても良いくらいですが、ギターが参加するとジャズ・ロック色が強くなります。
ピアノも流麗なメロディを奏でている時にはジャズ風なのですが、打楽器よろしく力強く、高速で弾き込むところではロックしています。
何気なく裏ジャケットを眺めていたらSTANLEY CLARKEの名前も並んでいます。
やはり、ジャズ畑の人たちなのでしょうね。
ロック・ファンのみならず、ジャズ・ファンにもおすすめできると思います。