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現代ポーランドを代表するシンフォ・グループMILLENIUMのリーダー/キーボーディストRyszard Kramarskiが96年に始動させた、MILLENIUMの前身にあたるプロジェクト。24年ぶりの復活作となった前作に続く23年作!今回もLOONYPARKのGrzegorz Fieber(dr)、MILLENIUMのKrzysztof Wyrwa(b)、リーダーバンドtRKprojectのMarcin Kruczek(g)ら盟友達をゲストに迎え、本人はヴォーカル/キーボード/ギターをプレイします。MILLENIUMやtRKprojectで聴けるPINK FLOYD憧憬のスタイルよりは、ALAN PARSONS PROJECTへの意識を感じるキャッチーな歌ものとしてのドラマ性を追求した音楽性が持ち味です。1曲目「Like Father Like Son」からして名曲で、どっしり刻まれるリズム、叙情が滲むオルガン&シンセ、エッジの立った音で舞うように奏でるギターらに支えられ、Ryszardが哀愁を帯びたハイトーンで伸びやかに歌い上げます。楽曲テーマのとおり、後半では彼の息子Michalのヴォーカルもフィーチャーされ、切ないピアノをバックに親子が心を通わせるように歌い合う展開があまりに感動的。以降もAPP的なプログレ・ポップをポーランド産らしい深い陰影と神秘性が包み込む、完成度の高いサウンドを楽しませてくれます。でも最終曲では抑えきれないFLOYD憧憬が顔を見せ、MILLENIUMファンならニヤリとしてしまうでしょう。歌を中心にしたプログレとして素晴らしい充実度を誇る一枚です。
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