はじめまして、カケレコへようこそ! ログイン
女性ヴォーカルを擁するポーランドの新鋭プログレ/アート・ロック・バンドによる23年デビュー・アルバム。レーベルインフォではMARILLIONや同郷のQUIDAMを継承するスタイルと紹介されていますが、なるほどその通り。Steve RothelyまたはQUIDAMのMaciek Mellerばりに繊細なエモーションを湛えた見事な表現力のギター、ソロではネオ・プログレ色を感じる派手目なトーンで疾走するキーボードが織りなすサウンドは、確かにFISH期MARILLIONや初期のQUIDAMを思わせます。彼らと異なるテイストを生み出しているのが、低めの声で厳かに歌う女性ヴォーカル、そして上記のような特徴を持ちつつも全体としてはどこかダークな色調が支配する突き抜けないアンサンブル。ここはさすがポーランドと言える部分でしょう。近年のポーランドに多いエレクトロニックな要素を一切含んでいないのも特徴で、テクニカルとは言えないながら生楽器だけで描き出す情感のこもったサウンドが好印象です。80〜90年代初頭のプログレのスタイルを意識的に目指したという言葉どおりの、荘厳さと懐かしさを含んだ音世界を楽しませてくれる一枚!
他のファンのために、あなたもCDのレビューを書きませんか?
他のユーザーの投票(拍手)の数が多いレビュアーは、ベストレビュアーとしてページに掲載されます。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
まだレビューはありません。