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LITO VITALEが在籍していたことで知られるアルゼンチンのグループ。78年作の3rd。鍵盤の上を舞うようなリリカルなピアノ、雄大なムーグ・シンセ、室内楽的な繊細さを持つアコースティック・ギター、優しさに満ちたフルート&リコーダー、哀愁溢れるメロディー、ダイナミックなアレンジ、テンション溢れる演奏。すべてが完璧。アルゼンチンのみならず、南米のみならず、70年代を代表すると言っても過言ではない一大傑作。叙情的なプログレッシヴ・ロックが好きな方は迷わず必聴!
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レビュアー:kobakunさん レビューをすべて見る
「叙情的でテクニカル」、「繊細にしてダイナミック」、「静と動のコントラスト」。まぁ〜とにかくスゴイです。シンフォニックなんて言葉が吹っ飛ぶぐらいの中身の濃さは、まさに一大絵巻、音の万華鏡です。聴き終えたときの印象は、登場人物がいっぱい出てくる文芸大作映画を見たときの感じで、正直、少し疲れるぐらいです。何かを成し遂げた後の心地よい倦怠感とでもいうのでしょうか。贅沢な時間を過ごせます。
でも、ここまで書いて思ったのですが、この作品って全然南米っぽくないんです。どちらかといえばイタリアに近いかもしれません。同じラテン系でも、南米シンフォにありがちな、陽気な感じが全く感じられません。それどころかダークな雰囲気さえ漂っています。この暗い空気はクリムゾン的な世界に近いかもしれません。そういう意味でも「南米」の枠を超えたワールドワイドな傑作といえるでしょう。
こんなスゴイ作品を作ったLITO VITALEって、現在もソロで活躍していますが、アルゼンチンの「至宝」って呼ばれているそうです。「至宝」ですよ。私の知る限り、頭に「至宝」の言葉がついた人は、サッカースペイン代表の歴代最多得点の記録保持者であるラウル・ゴンザレスしか知りません。(知らない人はゴメンナサイ)スペイン語圏の人たちが「至宝」好きかどうかは別にして、日本の音楽界にはそれに値するような人がいるのか、そもそも世界に通用する日本人って実際いるのかって考えると、少し暗澹たる気持ちになってしまうのでした。(他のレビューでも書きましたが、日本の音楽とサッカーについて考えるとなぜか落ち込む自分がいます)
レビュアー:0321PROGさん レビューをすべて見る
78年作
MIAのアルバムの中では最もプログレ的なまとまりのある作品となっ
ている3作目。
LITO VITALEのキーボードワークの彩がどんどん豊かになり派手さが
出たことによって、彼らの持ち味であるアコースティックな部分が相
対的に引き立つという理想的な結果になっています。
クラシカルな女性ボーカル、そしてフルート、リコーダーの導入は非常
に洗練されたピンポイントなものであり、MIAの代表作と評するファン
が多いのは充分に理解できます。
15分超の大曲も収録し、彼らの集大成と言っても過言ではない素晴らし
い出来となっています。
アルバムをトータルで見ても、押し引き、クラシカルとアコースティッ
ク、インストと歌モノのバランスの取れた名盤と言えます。
レビュアー:らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
コレもホンとに大昔、西新宿の例のお店でトレイに収まっておりました。
ただジャケがへんてこりんな爺さんだったので全然食指は動かんかったなぁ。
やっぱり、ジャケットの持つイメージは大きいな。
今回例のごとく「ついでに・オーダー」して、聴かずにほったらかしにしてたんですが、ひょいと聴いてみたら「おおおおおぉ!」となりました。
所謂シンフォなんでしょうが、湿り気がイイ意味で無い!
清々しい、といった表現しかできないなぁ。
SEBASTIAN HARDIEに近い?いや、もっと軽やかなんですね。
たかみひろし氏が大昔「音楽の衝撃性」について、いきなりガーンとくる代表が「宮殿」、じわじわとくるモノでは「スノー・グース」と語っておりました。この作品は後者にはいりますか。
それもココロの擦り傷に、そっと、いたわる様にしみ込んでくる真に癒しのプログレです。
個人的には SERU GIRAN / PEPERINA と同等、いやそれ以上、聴いてよかった(嬉)。
レビュアー:Kimitakeさん レビューをすべて見る
リーダーのLito Vitaleは1961年生まれのアルゼンチンの音楽家。ピアノの他、ギター、ドラムスなども演奏する。MIA (Músicos Independientes Asociados)とは、「独立した音楽家の連合」の意味。Cornonstípicumの意味は調べてもわからなかった。
・本作は1978年発表のMIAの3作目。当時Litoは弱冠17歳である。音楽はオルガンなどのキーボード中心のいわゆるプログレッシヴ・ロック。なお、私はアコースティック・ギター伴奏のボーナス・トラックが気に入っている。