カケレコ・レビュー

ただただ崇高な北欧サイケ・フォーク・ロックの傑作、73年リリース

スウェーデンのサイケ・フォーク・デュオ。73年作。内ジャケットに掲載された「心ここに在らず」で時間が止まったようなポートレイトにまず目を引かれます。アーティスティックで繊細な佇まい。サウンドもそんなイメージ通りのサイケデリックなフォーク・ロック。緊張感みなぎるアコギの爪弾きと深淵なヴォーカル、格調高く荘厳なピアノ、聖歌隊のような女性コーラス、重厚なオーケストラ、キリキリと胸に迫る心の叫びのようなファズ・ギター。もうただ一言「崇高」。内省的な深みがありつつ、展開が多くメリハリのある演奏など、フックがあってキャッチー。北欧サイケの傑作です。

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