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カケレコ・レビュー
フランスより強力なプログレ/ジャズ・ロック・グループが登場！クリムゾンやカンタベリーのファンは要チェック！
女性ヴォーカル、ヴァイオリン、サックスをフィーチャーしたフランスの新鋭プログレ・グループ。09年デビュー作。クリムゾンやカンタベリー・ミュージックを中心に70年代プログレやジャズ・ロックからの影響を強く感じますが、懐古趣味的な印象はまったくありません。往年の名グループの遺伝子を受け継いだ、文字通りに「プログレッシヴ」なサウンドがここにあります。「太陽と戦慄」期のクリムゾンやHENRY COWあたりの攻撃性を軸に、HATFIELDS & THE NORTHに通ずる繊細さと緻密さ、フランス的な芸術性や演劇性を融合させたサウンドは、かなりの完成度！時にミニマルなフレーズを奏で、時にささくれだったリズムギターで牙をむくギター、シャープ＆タイトな強靱なリズム隊、フリーキーに暴れ回るヴァイオリン＆サックス、時に荘厳なメロトロン、時にアヴァンギャルドなシンセで楽曲を飛躍させるキーボード、フランス語で歌う存在感抜群のシアトリカルな女性ヴォーカル。各パートの演奏力、アンサンブルの強度ともに抜群です。14分を越える「ODS」など、構成も文句無し。これは強力なグループが登場しました！圧巻の名作。かなりおすすめです！
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レビュー一覧
フランスより、2009年デビュー作（11 拍手）
レビュアー：-さん レビューをすべて見る
第一印象、やはりKing Crimsonの太陽と戦慄期のサウンドに強く影響を感じました。ギター、ヴァイオリン、サックス、各パートの前衛的かつ攻撃的な演奏は、圧巻でした。フランス語で歌うアヴァンギャルド女性ヴォーカルもとてもよかったです。
約70分弱、全7曲。長い曲が大半を占めますが、デビューバンドとは思えない一曲一曲計算された曲の構成は、抜群に思いました。次回作も大変楽しみなバンドです。
1曲目は必聴（8 拍手）
レビュアー：auさん レビューをすべて見る
1曲目の渋いsax、重いbassは、もろvan der graaf。狂気的な女性コーラス、メロトロン、緊迫感満載のジャズロック。
Jazz Rock ミーツ Opus Avantura in France（8 拍手）
レビュアー：KN231さん レビューをすべて見る
女性ボーカルがOpus Avanturaを思わせる要素を持ち、SaxとFluteがJazz Rock好きにはこたえられません。フランスのJazz Rockシーンの奥深さを感じさせる作品です。2011年1月時点でAmazonやHMVでは購入できないところもチェックポイントです。
2008年フランス 俗に言う「スゴイ」というタイプ 文句なしの傑作（8 拍手）
レビュアー：kestrelさん レビューをすべて見る
カケレコさん、よくこんなすごいの見つけましたね。これを出しているvocation recordsは「OORT」も出しているところ。月並みに例えればクリムゾン、マグマ、レコメン。個人的にはアラン・ソレンティのアリアも思い浮かびます。特に�，離ぅ鵐僖�トは強烈で、6分台からのメロトロンと狂的な女性ボーカルはクリムゾンのセイラーズテイルの緊張感に匹敵する。ほかの曲も爆発、凶暴でありながらも叙情に支配されて整合しているところがすごい。
フランス語習お。（7 拍手）
レビュアー：まあさんさん レビューをすべて見る
フランスのプログレ、という触れ込みでタイトルも歌もフランス語なのでバンド名やタイトルの意味さえ全く分からない。
演奏は思いっきりアヴァンギャルドなロバート・フリップとメル・コリンズにオーネット・コールマンがゲラゲラ笑いながら参加し、ファンキーなベースと手数の多い太鼓の上で明らかにヤヴァ過ぎて近寄ったらアカン系のオネエチャンの歌がのっかる、みたいな。
「Sailor's Tale」の温故知新版「Ods」、カンタベリーと言われればそうかもねって感じの軽いタッチのJAZZYな「KuDJat (Tronc)」、異様なテンションでリリカルなメロディーを奏でていたかと思うと突然凶暴にはじける「Deux Trains Valent Mieux Qu'un "Tu L'auras"」。
毒を含んだ情熱の迸りがイージーに聴けないなにかを感じさせる。
一般的とはお世辞にも言えないが、ヘヴィ・ローテーションになった。
名盤。
せめてバンド名や題の意味ぐらい知りたいな。
スリリング！（6 拍手）
レビュアー：いのてふさん レビューをすべて見る
サックス・ヴァイオリンを擁し、Lizard＆Island期クリムゾン＋戦慄クリムゾン・サウンドを展開していきます。そこに同国のMagmaやカンタベリー・ミュージックの影響も感じさせ、なんとも盛りだくさんの内容です。存在感抜群の女性ヴォーカルのバックに朗々と鳴り響くメロトロンなど、メロトロンの使いどころも抜群です。個人的には1・6曲目の大曲とカンタベリーチックな3曲目の小品がツボでした。アルバム・トータル1時間ちょい、一気に聴かせる魅力があります。