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サックス/フルート奏者やメロトロンを操るドラマーら5人編成のオーストラリア産ジャズ・ロック/ジャズ・ファンク・バンドによる78年唯一作。緻密に刻みまくるドラミング、スティーヴ・ハウばりに前のめりで疾走するギター、流麗に舞うエレピ、オリエンタルなフレーズをギターとユニゾンするサックスらが一斉に飛び出す1曲目から、来た来た来たー!という感じです。ひたすらテクニカルに畳みかける前半はもちろん、浮遊感あるシンセを得て爽やかでファンタジックな演奏へと色合いを変えていく後半も素晴らしく、ARTI E MESTIERIを明るくしたようなサウンドは全ジャズ・ロック・ファン必聴レベルでしょう。1曲目後半のファンタジックさを引き継ぐ美しいフュージョンを聴かせる2曲目も最高で、クラシカルなピアノとソリーナに切なく歌うヴァイオリン奏法のギターによるリリカルな演奏が感動的。サックスが添える哀愁味もいい味です。この冒頭2曲だけでもジャズ・ロック・ファンならガッツポーズ必至ですが、後半にはヴォーカルをフィーチャーしたお洒落なフュージョン曲、ラストには芳醇なクラシック・ギター独奏曲も収録されており、多彩さでは数あるジャズ・ロック・バンドでも有数ではないでしょうか。こんな素敵すぎるジャズ・ロックがオーストラリアの地に眠っていたとは。文句なしの大傑作!デジタル・リマスター。
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