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ケベックのプログレ・グループ、72年作。荘厳なハモンド、深遠なトーンのソリーナ、静謐なピアノを中心とするプログレ。北米的な明るさはなく、ブリティッシュ、ジャーマン、東欧などのプログレと通ずる、沈み込むように暗いトーンが特徴です。ふくよかなアコギが流れるパートでは、英国的といえるフルートやデヴィッド・ギルモアを彷彿とさせるゆったりとメロディアスなギターが印象的。ジャケットを含め、B級臭さプンプンですが、そこがプログレ・マニアにはたまりません。旧A面をすべて使った19分を越える大曲がハイライト。
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レビュアー:けんたろうさん レビューをすべて見る
ジャケットワークが摩訶不思議な感じで、これまで原盤購入に至らなかった1枚です。
19分の大作組曲と5曲の小曲で構成されたアルバムで、プログレッシヴロックの視点からは19分の大作に興味が集まりますが、個人的にはこのアルバムの聴きものは5曲の小曲です。
先行レヴューでも指摘されているように、このバンドのヴォーカルは大変に渋いハスキーヴォイスで英国ロックのいぶし銀FAMILYのロジャー・チャップマンが思い出されます。
小曲5曲は後期FAMILYの傑作である「Bandstand」と同じ味わいがあります。
ファンク的なハネル曲から感傷的なバラード、ややハードなサイケデリックロックと万華鏡のようです。
雰囲気は爽やかで、さすがカナダといった感じです。
ところで大曲ですが、こちらも実は名曲です。
重厚なオルガンを中心にゴスペルの要素で展開するSPOOKY TOOTHの問題作「セレモニー」を明るくした感じです。
私は原盤購入を決意しました。