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イタリアの同名プログレ・バンドとの混同にご注意ください。ハンガリーのMINDFLOWERSの生み出すサウンドは、2002年のデビュー・アルバム『IMPROGRESSIVE』から異彩を放っていました。バンド・サウンド全体は非常にテクニカルであり、エレキ・ギターの振る舞いはプログレッシヴ・メタルが引き合いに出せるほどアグレッシヴ。しかし、重厚一辺倒ではなく独特の軽快さも持ち併せており、デジタル・シンセサイザーの響きは時に爽快ですらあります。この音楽性をあえてカテゴライズするならば「テクニカル・プログレッシヴ・フュージョン・メタル」。もちろん楽曲単位、あるいはセクション単位でそのバランスは揺れ動き、聴き手に様々な表情を披露します。2005年のセカンド・アルバム『NUANCES』から12年ぶりのスタジオ・アルバムとなった2017年作『3RD』でも、彼らの特異な音楽性は健在。前作から専任キーボーディストが脱退しギター・トリオ(ドラマーは2名)になったようですが、オリジナル・メンバーのベーシストBalazs Szendofiがキーボード・パートやアコースティック・ギターもマルチに弾きこなし、MINDFLOWERSのオリジナリティー溢れるサウンドを維持しています。アグレッシヴなプログレ・メタルから洗練されたジャズ・フュージョン、スラップ・ベースの躍動からシーケンス・フレーズを用いた80年代のKING CRIMSONを彷彿とさせるアプローチまで、手を変え品を変え聴かせる密度の濃い1枚です。
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