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現中南米シーンにおいて抜きんでた実力を誇るメキシカン・シンフォ・グループ、前作から4年を経てついにリリースされた21年作!キャッチーかつ疾走感抜群のアンサンブルにスケール大きなヴァイオリンのプレイが炸裂するサウンドは、さながら「ラッシュ+サグラド・コラソン・ダ・テッラ 」。もう1曲目から凄まじい。ザクザク刻むヘヴィなギターとヴァイオリンが変拍子ユニゾンで快走する冒頭を経て、一気に視界が開けるようにギターとヴァイオリンがスケール大きく飛翔していく荘厳なオープニングにいきなり感動してしまいます。パッションみなぎるアコースティックギターの超絶プレイも全開だし、終盤満を持して登場するシンセのスピーディなプレイもさすがです。曲間なくピアノのクラシカルなリフレインに繋がっていき、ヴァイオリンのキレのあるプレイが冴え渡るプログレ・ハードを聴かせる2曲目もキャッチーかつ緊張感ある名曲。とにかく全編通してとんでもないエネルギーが充満していて、聴いてる方も拳を握りっぱなしになります。何度かのメンバーチェンジは経ているものの、MARILLIONと同期の78年結成とは思えない、作品を出すごとに演奏の緻密さと込められた情熱が増していくCASTというバンドに敬服せずにはいられません。もちろん大傑作!デジパック仕様。
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レビュアー:プログレ者さん レビューをすべて見る
今作で実に20作目になるメキシコの重鎮CAST。ここ数作の内容の充実ぶりからニュー・アルバムへの期待は高まる一方でしたが、実際に耳にしたら期待以上の出来に本当に驚きました。何故なら普通、バンドを長く続けていると初期の頃に有ったアイディアやモチベーションなどが作品ごとに徐々に落ちていき、作品のレベルも徐々に落ちていくのが普通ですが、このバンドは作品のテンションが全く落ちていない。そしてサウンドもヴィンテージ楽器を使ったマニア向けのレトロな作風ではなく、しっかり今の時代に向き合ったモダンかつ聴きごたえのあるものになっています。特にドラムスはマイク・ポートノイを彷彿させるバスドラ踏みまくりも聴かせてくれて爽快。カケレコさんはラッシュを引き合いに出されていましたが、私にはむしろドリーム・シアターwithサグラダ!と感じました。
レビュアー:まけろうさん レビューをすべて見る
メキシカン・プログレの代表格、CASTの最新作にして最高傑作。多くの作品をリリースしてきたCASTだが、過去作は悪くはないも、どれも似たような感じですぐに聞き飽きてしまったが、本作は違う。1曲目からヴァイオリンがドラマティックにうなり、男女ボーカルが絡みながら複雑な曲展開が続いて引き込まれてしまう。続く曲いずれも素晴らしく捨て曲なし。新しいCASTを強く印象付ける作品になっている。