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単発ながらイタリアン・シンフォニック・プログレッシブ・ロックの頂点に君臨する名盤を生み出したグループによる77年作。テクニカルでタイトなリズム・セクションをボトムに、アコースティック・ピアノやアナログ・シンセサイザー、チェンバロ、ギター、フルートといった楽器がふくよかなサウンドを彩る作風であり、ツイン・キーボード、ツイン・ギター編成で聴かせるその叙情性とファンタジアはイタリアン・シンフォニック・ロックの中でも飛びぬけたクオリティーを誇ります。PREMIATA FORNERIA MARCONIやMAXOPHONEといった叙情性と牧歌的な雰囲気を持ったグループにも全く引けを取らない奇跡の1枚であり、且つスリリングな技巧に裏打ちされた名盤となっています。
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レビュアー:0321PROGさん レビューをすべて見る
77年1st。
初めて聴いたときの感動が未だに忘れられない作品です。
70年代後半、彼らを取り巻いていたであろう不運な状況は
想像に難しくありません。
プログレは確実に衰退期を迎え、向かい風の中でなんとか
この作品を産み落としたLOCANDA DELLE FATE。
ひたすら溢れ出る叙情とテクニカル且つ自然な変拍子。
緻密で構築的なバンドアンサンブル。
ツインギター、ツインキーボードによるふくよかな音像。
フルートの儚げなフレーズ。
それらをボトムで支える手数の多いドラム。
衰退期に彗星のごとく現れ、消えていった名バンド。
この作品を聴くたびに、プログレという名の巨編映画のエンドロールを
見る思いなのです。
レビュアー:appo128さん レビューをすべて見る
70年代当時、リアル・タイムでは知らなかった。アナログ・生楽器とヴォーカル(コーラス)主体の正にイタリアン・シンフォプログレ傑作。
懐かしい音作りと曲想はPFM的でもあり、凌駕しているかも知れない。他にも様々な影響が垣間見られ、70年代イタリアン・シンフォ・プログレの集大成と位置づけても良いのではないか!?テクニック偏重ではないが、確かなテクニックに裏付けられた演奏や構成は、安心して70年代に浸れる。
今現在、冷静に振り返って聴いても★5つに値する。
レビュアー:akagiさん レビューをすべて見る
美しいジャケット。LPを手にした時も暫く見惚れていたものだ。イタリアには、そんな美に拘るものが多い。そして、内容も美の極致だ。
レビュアー:west12さん レビューをすべて見る
まるで、このアルバムのために結成されたバンドといわれても納得できるほどの完成度を誇る作品。
理由や音楽性は全く異なるが、一般的に単発ものとして認知されているイタリアン・ロックの中ではMAXOPHNEやCORTE DEI MIRACOLIと並ぶ。
蛇足であるが、某有名動画サイトで彼らのTV出演時のモノクロ動画を見ることが出来る(2008年12月現在)。
レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
わたしが最初に聴いた(購入した)イタリアのグループは、イ・プーでございます。以後著名なグループを購入し続け、最後に出会ったのがマクソフォーネとロカンダ・デッレ・ファーテでした。イ・プーでこけたあとも、ずっと追い続けてよかったあ、と思ったものです。冒頭のインスト曲を聴いたとき、ひざががくがくしました。続く「フォルセ・レ・ルッキオレ・ノン・シ・アマノ・ピウ」のサッソの声でまた痺れました。ギター2人、鍵盤2人、独立したボーカルなんて贅沢な編成のバンドは唯一無二でしょう。それでいて音は厚くならず、とても洗練されています。
率直に申し上げてアレアのメッセージ性や、アルティ・エ・メスティエリのような技巧実験とは、かけ離れた世界です。テーマは他愛ないし、前衛とは縁がありません。ひたすら美しい曲を仕上げ、ユーザーを安心させようとする音楽。イージー・リスニングと申してもかまいません。聴かなかった時期もありましたけれど、耳が疲れた時に欲しくなる性質の音楽です。レオナルド・サッソは、実はアクの強いボーカリストです。しかし、アンドレ・バルゼルみたいな優しい声でないのが逆に良いのです。
音は、やはりジェネシスの影響を指摘せざるをえません。どうでもいいですが。良い音楽だから。最後の「ベンデシ・ザゲッツァ」にたどっりつくころーには、すかっりイタリ〜ヤなことでっしょ。(意味不明)ブラボ!イターリァ(さらに意味不明)