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ロシア南西でウクライナに近い町、クルスク出身。あのチャイコフスキーも輩出したサンクトペテルブルク音楽院で学んだ作曲家/Key奏者のGennady Ilyinにより94年に結成された90年代以降のロシア・プログレ・シーンを代表するキーボード・プログレ・バンド。トリオで活動をスタートし、00年にギタリストとサックス奏者が加入。5人編成で録音された初のアルバムとなった05年作。キース・エマーソン譲りのテクニカルかつアグレッシヴなキーボードはそのままに、鋭角なフレーズで畳みかけるモダンでメタリックなギターが加わり、バンドの持つ演奏の強度が今まで以上に引き出され、かなりスケールアップしています。ヘヴィなパートとの対比でクラシックそのままの優雅なパートも今まで以上に艶やかに響いて印象的。ワールドワイドにその実力を知らしめたバンドの出世作となった傑作。
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レビュアー:Waku Luckyさん レビューをすべて見る
キース・エマーソン直系のオルガンとシンセサイザーが大活躍するキーボードロックです。
激しい曲調のパートでは、行進曲風のファンファーレに始まり、ギターとリズムセクションがHM的なプレイも交え、それをバックにオルガン&リード・シンセがこれでもかと弾き倒します。曲全体がクライマックスのような盛り上がりのまま疾走する2〜3曲目の流れなどは、聞いていて圧倒されること間違いないでしょう 。
また静かな曲調のパートでは、ピアノとストリングス・シンセがロマンティックなプレイを見せ、ギターもここでは朗々と歌い上げるスタイルに変わります。この曲調の6、8曲目などはそのまま恋愛映画のサウンドトラックとしても使えそうです。
クラシック音楽からの影響は顕著ですが、EL&Pのような近現代音楽風ではなく、いい意味で「べたべたな」わかりやすいもので、個人的にはイタリアのNew Trollsの"Concerto Grosso"を思い出しました。ロシア民謡を思わせる哀愁あふれるメロディーも随所にあらわれます。ヴォーカルはロシア語です。
ハードなパートとメロウなパートのコントラストが明確でわかりやすく、歌ものと技巧的なインストゥルメンタルのバランスもちょうどいいと思います。これは楽しめます!