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ANIMALS

PINK FLOYD

評価:51件のレビュー

在庫なし

724382974826(EMI) 【92年発売CD】

デジタル・リマスター。

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カケレコ・レビュー

社会に生きる人々を動物になぞらえたコンセプト作、77年作10th

サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1977年に発表された『アニマルズ』は、ビジネスマンを「犬」、資本家を「豚」、平凡な労働者を「羊」に喩えた社会風刺的なコンセプト・アルバムとなっており、アートワークを担当したヒプノシスは、バタシー発電所上空に巨大な豚の風船を飛ばし本作のカバーアートを撮影しました。本作は、アルバムのプロローグ「翼を持った豚(パート1)」とエピローグ「翼を持った豚(パート2)」という小品に、『ドッグ』、『ピッグス(三種類のタイプ)』、『シープ』の3曲が挟まれる構成となっており、そのうち『ドッグ』と『シープ』は、前作『炎〜あなたがここにいてほしい』への収録が見送られた楽曲をベースに改変。Roger Watersが新たに、アルバムの核となる『ピッグス(三種類のタイプ)』を作曲しています。これまでの音楽性に比べると、そのコンセプトの影響もあってか非常にアグレッシブに迫るロック・サウンドが収められていることがポイントとなる名盤です。

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レビュー一覧

評価:5ウォーターズの歌が史上最高にカッコいい(3 拍手)

レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る

フロイドで最も聴きやすいレコードであるのは確かです。わたしは、「アトム・ハート・マザー」のへんまで熱烈なファン。プログレ5大バンドの中で最もブルーズに近く、どろどろっとした風味が彼らの持ち味とも言えるのですが、ここまで人気がある理由がちょっとよくわかりません。音楽よりコンセプトが先行するバンドであり、図式化しやすいとは思います。でも、クリムゾンの攻撃と抒情とか、イエスのオプティミズムといった「売り」が思いつかないからです。

「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」からフロイドは、内向的な作風を捨て、アジテーションするようになりました。「ダークサイド」のアジりは、「狂っているのはお前のほうだ」ということであり、「ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア」では、「天国と地獄は実は同じだ」と言って見せ、この「アニマルズ」では、犬のように卑屈に生きろと。また、「ドッグズ」のギター、ボーカルの分かり易いこと。かつてのインドで瞑想とか能天気なことを言っていた人々は完全にいなくなりました。

一方で彼らが神秘性みたいなものをかなぐり捨てたことにより、全く深読みができないバンドになりました。羊は弱くて、豚は醜く太っているなどと今更言われても…。誰だって痩せてスタイリッシュでかっこよく生きたいけれど、そうはさせてくれないでしょ。で、次の普通人の生き方指南アルバムにつながるんですけど。

ナイスレビューですね!

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