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2190円
1752円 (税込1927円)
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帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
軽微なケースツメ跡・軽微なスレあり
元バーズのデイヴィッド・クロスビー、元バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、元ホリーズのグラハム・ナッシュが結成したスーパー・グループCS&Nにニール・ヤングが加わり、CSN&Yとなって制作された70年作。美しい3声ハーモニーが多数のフォロワーを生んだ69年デビュー作の魅力はそのままに、ヤングが加わったことで、4人の才能がぶつかり合った緊張感がみなぎっています。オープニングはスティルス作の「Carry On」。4人の卓越したコーラス、そこに鋭角に切れ込むエレキ・ギター。美しくも張り詰めた空気感はこの4人ならではの魅力に溢れています。2曲目はナッシュ作で、一転して、他の米国出身の3人とは違う、ただひとり英国出身者ならではの牧歌的なメロディとハーモニーが印象的。デッドのジェリー・ガルシアのスティール・ギターも特筆です。3曲目は、クロスビー作で、ヘビーに絡み合うエレキと気迫溢れるヴォーカルによる緊張感と浮遊感が拮抗した歌世界はこの人ならでは。そして、前半の極めつけがヤングの代表曲と言える「Helpless」。曲のシンプルさが繊細なヴォーカルを際立たせ、不安や孤独が胸に迫ってくる名曲です。その後もジョニ・ミッチェル作の「Woodstock」やナッシュの優美な「Our House」など名曲目白押し。60年代のラヴ&ピースの終焉から「個」の時代へと移り変わった70年代の幕を開けた、4人の「個」がぶつかりあう米フォーク・ロック屈指の傑作。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
デイビッド・クロズビーが亡くなったそうです。2023年初頭から訃報が続き、なんだかいやです。クロズビーはバーズ出身。しかしバーズ時代、彼はセカンド・ギタリストの扱いで、ボーカルもたどたどしく、要するに2軍のような存在でした。「名うてのバード兄弟」というレコードのジャケットは、メンバーが窓から顔を出しているものです。なぜか同じ窓から馬が顔を出しているんですが、脱退したクロズビーがここに写り込んでいたので、馬の写真に差し替えられたという話まであります。ロジャー・マッギンもジーン・クラークも彼のことを評価してなどいませんでした。
CSNYは、ウエストコースト最高のコーラス・グループということになっています。それぞれ心の痛みを抱えていた4人が、不可避的に集まり、お互いが化学反応しているうち、業界リベンジになっていった、というストーリーで考えています。わたしは怨念深いたちなので。特にクロズビーの力の入りようはすごく、ソングライターとして彼が開花したのは、このユニット以降です。対位法を勉強したり、ケルト古楽に通じたり、彼の創作はどんどん深くなっていきました。ところが酒とドラッグにおぼれ、他のメンバーから絶縁される始末で、音楽活動を再開させるのがCSNの再結成からです。
タイトル・トラックの「デジャ・ブ」は、クロズビーの和声素養がなかったら成立していません。この曲を聴いて今夜は彼をしのびます。2023.01.23