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元CARAVANのRichard SinclairとSteve Miller、元MATCHING MOLEのPhil Miller、後にNATIONAL HEALTHで活躍するPip Pyleにより結成され、Steve Millerが脱退、KHANを経たDave Stewartが参加したカンタベリー・ジャズ・ロックバンドの代表格の75年2nd。カンタベリー・ジャズ・ロックの代表作である本作は、20分の大作「Mumps」を含め、 前作より全体的に整理、洗練された世界観をすっきりと聴かせる作風となっており、クロスオーバー・ジャズ・ロック色を強めた音楽性へと変化しながらも、彼ららしいポピュラリティーを持ったサウンドと、胸を打つメロディーが素晴らしい傑作です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
この名作の特長は敷居の低さです。プログレッシブ・ロックの敷居は意外に高くて、少年時代のわたしにとって「原子心母」も「クリムゾン・キングの宮殿」も、かなり根性を要しました。ジャズを基本としていても独りよがりなフレーズはありません。まさにロック・ユーザーのための、いっしょに冒険に行こうというお誘いです。リチャード・シンクレアの声がハートウォームなこともあり、入り口は低く作ってあっても最後には高みに連れて行ってくれます。
ファースト・アルバムの方法論(いわばアビーロードB面方式)が熟し、メンバーの作曲を自在につなぎ合わせるだけでなく、ビートと攻撃性の追求がテーマになっている気がします。5. The Yes No Interlude のオルガンとベースのユニゾンを聴いて、血が沸かないユーザーはいらっしゃらないのではないでしょうか。LP時代にB面全部を費やしていた9.流行性耳下腺炎は、ジェットコースターのような組曲です。シンクレアのベースも太いですし、フィル・ミラーのギターの粒立ちも独特です。このうねうねとした単音ソロとデイブ・スチュワートの歪んだオルガンが出てくると両手を握りしめたくなります。攻撃性の部分では、ところどころでジェネシス、ELPの攻撃性に匹敵します。
よくあるフュージョンとの違いは、演奏の上手さに安住しないで、ユーザーを茶化しながら裏切る精神にあると思います。9.流行性耳下腺炎の短いボーカル・パートは、アルファベットを使って意味のあるような、ないようなマザーグース的歌詞です。
レビュアー:じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
メロディアスなポップと超絶フュージョン・ジャズ・ロックとが高次元で融合した、カンタベリーの“CLOSE TO THE EDGE”のような完璧な傑作です。英国流ユーモアセンス、シンクレアの透明なヴォーカルも花を添えています。