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ECLEC22311(ESOTERIC) 【12年発売CD】
2枚組、12年新規リマスター、ボーナス・トラックとして「O Caroline」のシングルverや20分を超える未発表スタジオ音源を収録、DISC2には71年12月/72年1月のスタジオ・セッション音源、72年1月/4月のBBC音源を収録(スリップケースは付いていません)。
カンタベリー・シーンを代表するグループであり、SOFT MACHINEで4枚のアルバムに参加後脱退したRobert Wyattにより結成。独特のポップセンスを持った音楽性が魅力の72年デビュー作である本作は、元CARAVANのDave Sinclair、元QUIET SUNのBill MacCormick、後にHATFIELD AND THE NORTHに参加するPhil Millerといったビッグネームが集い製作された名盤であり、非常にポップな魅力に溢れたユーモラスなジャズ・ロック作品という趣です。インプロヴィゼーション色も強く現れており、淡いサイケデリアを描きつつ進行する様はとても個性的。大きくメロトロンが取り上げられている作品としても有名な名盤です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
このグループのことを語るのに、ソフト・マシーンの歴史を知らないといけないみたいな雰囲気があります。しかし、英国ジャズロックを代表する作品としてもっと気楽に聴いていいはずです。もともとロバート・ワイアットのソロ作として制作がスタートした経緯があるので、とてもパーソナルなニュアンスを与えるところがあります。彼の声、ドラミングが個性的であることもあるでしょう。ワイアットは、マッチング・モール期の不幸な事故により、ドラマー生命を絶たれますが、不世出のボーカリストとして80年代に存在感を増していきました。この世の不条理を全て純化するかのような声は圧巻です。
そんなワイアットをサポートする、デイブ・シンクレア、フィル・ミラー、ビル・マコーミックの演奏もまた実に素晴らしい(テクニカルという意味ではなく)。おそらく曲の半分はモチーフだけを決めておいた一発録りだと思います。彼らはハイスクール時代の友人だったり、兄弟だったりして旧知の仲ですから。「サインド・カーテン」の歌詞が面白くて「これが第一楽章…第二楽章…ここがコーラス…ブリッジ」と歌っています。曲はフリーキーなのに、どこか暖かさを失わないのはこうしたユーモアがあるからです。
ソフト・マシーンのことを知らなくても、ハットフィールドの前夜という捉え方もできるアルバムです。
レビュアー:Zedさん レビューをすべて見る
大袈裟でテクニカルな作品ではなく、淡く懐かしい感情を抱かせる1970年代初期の英国らしい作品。
強者達が肩肘張らずに多少カンタベリー色と実験色を出しつつ、彼等独自のサイケデリックな到達点に達している。