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元CARAVANのRichard SinclairとSteve Miller、元MATCHING MOLEのPhil Miller、後にNATIONAL HEALTHで活躍するPip Pyleにより結成され、Steve Millerが脱退、KHANを経たDave Stewartが参加したカンタベリー・ジャズ・ロックバンドの代表格の74年デビュー作。HENRY COWのJeff ReighやRobert Wyattも参加した本作は、メンバーの確かな技巧に裏打ちされた複雑な楽曲構成や、変拍子を用いたテクニカルなインタープレイを持ちつつも、カンタベリー独特の質感、メロディーの味わい、ポップ・センス、ユーモアを散りばめた極上のファンタジアを描く傑作です。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
短い文章でこの作品の魅力を語ることは至難です。ジャズのイディオムを使いながら、ロックのビートと電子楽器を使って演奏される組曲形式の壮大な実験作…。しかし、この作品の魅力は、音楽的な革新性よりも、ユーザーに何か人懐こさを感じさせるユーモアと優しさにあるような気がします。ピンク・フロイド、イエスのような大上段に構えたところは少しもありません。ジェネシスのような展開もなし。たんたんと進行していく楽曲群は、それぞれを取り出すと奇怪な作曲に思えるのですが、刺激的なところをオブラートにくるむようにしてあります。
メンバーそれぞれの作曲をつないでいるのは、おそらくデイブ・スチュワートのリーダーシップによるものと考えています。しかし、主要メンバー4人に、この作品形式を決意させたのは、モント・キャンベル(エッグのベーシスト)とロバート・ワイアットの示唆が大きかったのではないでしょうか。エッグやキャラバン、ソフトマシーン、マッチング・モウルなどのグループが積み上げたものを、うまく編集してわかりやすく提示していると感じます。
カンタベリー、という英国の地名を示す、地縁血縁的音楽シーンの特長は、多くの音楽家がタペストリーのようにお互いの成果を積み上げ積み上げしていったところにあります。パンク、ヘビーメタルと違い、攻撃性の薄い音楽シーンです。(悪意あるユーモア、はありますが…)カンタベリー、の特長を最も体現しているのが、この一枚です。いらいらしていたり、悩んでいるとき、鳴らしていて苦にならない音楽です。
レビュアー:じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
洗練された2ndよりも垢抜けていない印象がしますが、その点がかえって面白いかも知れず、実際本作の出来もいいので結局NATIONAL HEALTH同様1stと2ndのどちらがいいかはそれぞれの好みによるでしょう。